ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

タスマニア 一味違うオーストラリア ペンギンパレード2

夜、海岸に上陸するタスマニアのペンギン。


既にビシェノの町で上陸するペンギンを見てましたが、もう一箇所有名なところがあります。


プラピータス(カモノハシ)ハウスがある、ビューティーポイントから、更に河口に近い、バス海峡沿いの町、ロウ・ヘッド
ここでは、ビシェノの町と同じ位に、とても接近した距離でペンギンたちを見ることができます。
もっとも、ペンギンがやってくるのは夜遅く。
1回見たけど、またペンギン、見たいなあ、とも思いました。


しかし、子連れ旅行には少々の制約が。
ロウ・ヘッドか、ビューティーポイントといった河口付近でホテルを取っている分には問題ありません。
しかし、ロンセストンでホテルに泊まる場合、かなり離れているため、1時間の移動を想定しておかなくてはなりません。

(バスの乗り降りとか、トイレの時間とかなにやかやと)
ペンギンパレードの見学が9時半ごろに終わった場合、ロンセストンのホテルに戻ってくる場合、レンタカーにしろ、ツアーバスでのツアーにしろ、10時半を回ることに


これでは、子供たちがちょっとつらいかなあ。つらいよね!


海岸で寒い中ペンギンを待つことになるので、夜は身体が冷えてしまう。だからホテルに戻ってきてお風呂に入る必要があります。そうなるともう寝る時間が12時近くに。
ああ、ペンギンを見たい、けど、時間が合わない。

 

ということで、ロンセストンで宿泊する子連れ旅行の場合は、ロウ・ヘッドでのペンギンツアーへの参加はあまりお奨めしません


大人だけだったら、全然問題ないですよ。
そういえば、ロンセストンでとまっていたホテルで、夜遅くエントランスに横付けされたバスがずいぶんと喧(やかま)しいなあ、と思っていましたが、もしかしたらペンギンパレード見学帰りのツアー客だったかもしれません。

 

いずれ、そんなツアーに参加して、(大人だけで)欧米人と交じり合いたいとは思っていますが、いつになることやら。

 

まだまだ旅(旅行じゃないよ!)は続けられそうです。

タスマニア 一味違うオーストラリア  ハリモグラ

タスマニア第二の都市、ロンセストン近郊の街、ビューティーポイントには
カモノハシ、タツノオトシゴ

に加えて

ハリモグラ

を見学できます。


ハリモグラはオーストラリア全土に生息していますが、野生ではなかなか見ることができませんので、どうしても見たかったら、どこかの飼育施設で見学することをお奨めします。

といっても、タスマニアに行った当初も、見たい動物のメインは、タスマニアデビル、ウオンバット、ペンギン、カモノハシ、ついでといっては可愛そうですが、カンガルー、ワラビー、クオール
ハリモグラはあまり意識していなかった(というか、眼中にも無かった!)
けど、プラピータス(カモノハシ)ハウスで、ハリモグラの飼育設備が「隣接」しているのではなく、「同じ館内」にあり、しかもカモノハシツアーの中に組み込まれている。
だから、みたい、みたくないではなく、強制的に見ることになった。
もっとも、旅行ツアーに参加しているわけでも、次の予定があって急いでいるわけでもない。
(ここが個人旅行の、自由が利くすばらしさです。変わりに自分で責任を負う必要がありますが)
だったら、ハリモグラも見ればいいよね、位に構えてました。

そうしたら、予想外に、もちろん、とってもいい方向にですが、期待以上でした。
それはいきなりの出会い。

カモノハシのツアーでもそうでしたが、別部屋に移動するときは、必ず扉の開け閉めがあります。
扉は自動ドアではなく、手動式。
もっとも、カモノハシは水槽に入っていますので、行方不明になることはありません。

ハリモグラは、地上を歩きます。どこかに行方不明になることも。

カモノハシツアーの次。

ハリモグラの別部屋に移動しようと係員が手動の扉を開けた瞬間!
小さいずんぐりとした塊が扉のしたのほうからカモノハシの飼育施設に入ろうとしているではないですか!
その小ささとしぐさがあまりに可愛い。
なんで今まで注目しなかったんだろう。というくらい、可愛い。

さて、係員が無理やり扉の元のほうに押し戻し、再度別部屋で再会。

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多分、おなかをすかせていたんだろうね。係員が来た瞬間、4匹のハリモグラがのこのこと顔を出す。
係員が早速、ツアーの通路のあちらこちらに餌の入った金属のボールを置く。
(もちろん、餌やりの前に、ハリモグラの生態について約5分、説明がありましたが、全部英語です。日本語ガイドはありません)
金属のボール1個に4匹が集中しないよう、3つのボールに係員がハリモグラを手でひょいと抱えて、きれいに分散させる。見事な手際。ハリモグラも心得ているかな。
ハリモグラの生態は、なんといってもその風貌(見た目)だけど、それ以外に明らかに目についたのは
長い舌と後ろ足にあり!
1.長い舌
なんといっても、アリクイに勝るとも劣らない舌
1秒に2往復はしているんじゃないかと思えるほど、出し入れが早技。
それに、舌先にレーザーでもついているじゃないかと思えるほど、ボールに張り付いている、ゴマのような餌を確実に仕留めて、口に運ぶ。
あれだけ長い舌は、アリクイの家系なんじゃないかな?と考えてしまったほどです。

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2.後ろ足の向き
餌やりのボールに向かって歩くハリモグラの足を見て「あれっ」と思った。
前足2本の足指は確実に前を向いているが、後ろ足2本の指が後ろ側についている。
正確にいうと、かかとが前を向いていて、まるで180度後ろ足首が回転しているみたい。
だから、歩き方がとってもユニーク。かといってギクシャクしているんじゃなくて、前と後ろの動きが微妙にそれぞれが気に入った方向に動いてるみたい。
だから、動きが愛くるしいんじゃないかな。

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ここでのツアーは、餌やりのボールが完食したらほぼ終了
約15分くらいですね。

ツアーの客数が少なかった我々はとてもラッキーで、1つのボールに対し、自分1人で
独占してしまいました。

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本当は全身針が立っていると怖いかな、とも思っていましたが、人間に対して安心しているのか、針が立つこともなく、丸っこさがますます可愛い!
「これ、日本で持って帰れないの?」
帰れるわけがありません!でも持って帰りたいよね!

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それだけ子供たちにも大人気の動物となりました!

あとは抱っこが出来ればなあ。

(今後は抱っこできる場所を探す旅になりそうです)

写真:2017年4月1日

タスマニア 一味違うオーストラリア カモノハシ再び

以前このブログで、カモノハシを求める記事を連日書いていました。

1999年のパース動物園を皮切りに、2003年のシドニー水族館、2013年のケアンズ郊外のタザーリ湖と、カモノハシをどこかで見たいと、ずっと思い続けてかれこれ20年近くが経過しています。
パース動物園には当時生息してなく、それからなんとしてでも泳いでいる姿を確認してやるんだ、との思いが強くなり・・・ほんのちょっとだけでも泳ぐ姿をタザーリ湖で確認したのが最後。

でも、やっぱり目の前でみたいし、そして長く見ていたい


そんな思いを忘れることなく、タスマニアの旅行で実現することになりました
カモノハシの生息を考えた場合、オーストラリア本土ではクイーンズランドで見ることが出来るのはもちろん、あとはビクトリア州のいくつかのワイルドライフパークで、生息を研究している場所があることは確認しましたが、同じような場所がタスマニアでもあったんです。
しかも、タスマニアでもカモノハシの生息地はかなりあるんで、本当は野生のカモノハシを見たい!
それは、旅行全体のスケジュールとの競争でしたが、まずは確実に見れる場所へゴー!

プラピータスハウス
タスマニア第二の都市、ロンセストンからクルマで約40分。
バス海峡側、ティマー川河口にある町、ビューティーポイント(Beauty Point)にあります。

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建物の向こう側がティマー川の河口付近。
穏やかな風が流れる岸壁沿いに、シーホース(タツノオトシゴ)ワールド(Seahorse World)と隣り合って立っている。
ここはカモノハシ専門ではないですが、それは別の機会のお楽しみということで。

 

専門の施設をわざわざ作ったのは、それだけ研究課題になっているから。
カモノハシはなぞが多い動物の先陣を切っていて、まさに研究中
たとえば、哺乳類なのに卵を産む、というだけで、もうなぞは深まるばかり

そんな生態はさておき、生のカモノハシを苦労せずに見れるのは、広いオーストラリアといえば早々はありません。
カモノハシを見たいかた、ここは超お奨めの場所ですよ!

で、毎日8:30-15:30が開館時間ですが、私たちがクルマで到着したときはすでに15:30を回ってました。
厳しいルールに基づく(?)オーストラリア。なんとか交渉して、中に入れてもらおうと思ったら、
「次回が最後のツアーですので、いいですよ」とあっさりOK。
ちなみに、ここでは自由に観覧することはできず、必ずガイドツアーに参加が必須です。

(ちなみに、16時半ごろに現れた欧米の旅行者は残念ながら入館できませんでした。くれぐれも開館時間内に)
更に日本語によるガイドや、音声案内もありません。その代わりにガイドに合わせて日本語解説の紙が配られますので、それを見ながらガイドを聞けばだいたいOK。
さあ、ツアーに行きましょう。

ツアーに参加したのは我々日本人4人とオーストラリアの中年女性1人の計5名。
まずは待合室で。カモノハシの成育が観察されたパネルやビデオを見ながら(子供が見るわけ無い!)。
けど、カモノハシの剥製2体がおいてあったので、毛を触りまくり。
毛並みが非常にフサフサで、とっても気持ちいい

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背中の部分の皮が大変厚つそうで、硬かった記憶があります。
別部屋のカモノハシ(1匹で占有している)がいる水槽前に通されると、優雅に泳いでいる、じゃなく、ぷかぷかと同じ場所にずっと浮いているカモノハシの姿が!
これを目的にきたわけなので、水槽前にかじりつき。それに5名しかいないので、場所取りし放題。

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1人参加のオーストラリアの女性は、ガイドが始まるや否や、iPADを取り出して、途切れることなくビデオ撮影。この方も、待ち望んでいたカモノハシとの対面に満足している様子(オーラかな?)を十分感じ取りました。


カモノハシの動きはいたってシンプル
水槽はおよそ高さ2メートル、幅15メートルの間を、たまに1周するように、または水面すれすれで陣取って停止したり。口先の鼻からは、息を吐いたのか、泡がつづらに出てました。小さくて可愛い。

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もっとも多かったのは、木でくり貫いた、タイヤよりも一回り小さい大きさの輪の中に入って、休んでいること。まるでねぐらで寝ているかのようでしたね。 

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そこを10分程度みたあとは、また別部屋に移動。
ここは更に幅、奥行きが一回り大きい水槽が。
どうも餌付けの見学ができるコーナーでした。
といっても飼育員が、まるで流しそうめんのような筒からカモノハシの餌を流してました。
餌が水面に到達したら、カモノハシが餌を目掛けて・・・
と思いきや、全く無視

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餌を食べることなく、水槽を悠々と泳ぐ姿を見ることだけ。
ああ、餌を食べる姿、見たかったなあ。
自分たちが参加しているときまで、1日何回餌やりの時間があったのか。既に満腹の状態なのかもしれません。

ここでもガイドの解説を聞きながら約10分。オーストラリア中年女性は動きの少ないカモノハシの撮影はあきらめ、カモノハシの観察は終了といった感じ。

開館時間とツアー内容を考えると、開館する8時半は無理としても、午前中にはカモノハシハウスに行くことをお奨めします。その後、午後にかけて近隣のワイナリーに向かえばよいですよ。


その後、カモノハシツアーは終了し、別部屋に移動。
なんと、この先は、ハリモグラのツアーが待っていました
これがまたすごくて!

 

続く。 

写真:2017年4月1日

タスマニア 一味違うオーストラリア ペンギンパレード

タスマニアは本当に動物に接する機会が多い、と日本に帰ってきてつくづく思いました。
行く先々で、ちょっとクルマを走らせれば、大自然に浸れるし、野生動物がいなければ
近くのワイルドライフパークに立ち寄ればいい。
どこまでも自然と共生できるところは広いオーストラリアといえども、そうそうはないだろうな。

 

ホバートから、人気スポット上位に必ず入る、フレシネ国立公園。
その近くにいくつか点在する、観光滞在地。
1つの町、ビシェノに滞在しました。
目的は、イーストコーストワイルドライフパークに行くこと。

しかし時間切れのため行けず(涙)。


もう1つは、ペンギンパレードを見ること。

オーストラリアでペンギンパレードといえば、一番有名なのがメルボルンの郊外(クルマで1時間のところにある)フィリップ島ではないでしょうか?
メルボルンからのツアーもたくさんでていて、すでに行ったことのある人もいるでしょう。
メルボルンから近いのは非常に良いことですが、なんせ参加人数が多い。
そのため、予め係員の誘導に従って、指定された場所に早めに座り(後から後から人がやってくる)、そしてペンギンが海から上陸するのを待つ。ペンギンほうは海で餌となる魚をたくさん獲ってから上陸するから、本当はいつ来るのかわからない。しかも遠いし。

 

それだったら、もっと近くで見れるツアーがある、と聞いたのがこのビシェノのペンギンツアーだった。

 

それでも、ペンギンパレードのピーク時は、見学者が世界中からやってくるらしく、やっぱり間近で見れないらしい。
近くのツアー集合場所から海までは、何度か送迎バスによるピストン輸送が行われるとか。
なんだ、結局フィリップ島と同じなのか(あとはツアー代金だけの差なの?)

だが、今回3月末のいう時期はすでにペンギンの産卵のシーズンを終え、あがっているペンギンは少ないと事前にツアー会社から聞いてきたが、最低でも4,5羽は見れるらしい。
しかも、ピストン輸送するバスもなく、せいぜい10数名程度。間近で見れるなら少なくてもいいぞ!


と、勢いで申し込みしました。
しかも空は晴れていたこともあり、天候も見方している!

 

結論からいうと、参加して大正解!

このツアーで一番良かったことは、
・バスが出発するツアー会社の周りにほとんどのホテルが集約
 我々が泊まったホテル(キャラバンパーク)からはなんと徒歩1分。
・ツアーバスが出発する場所からペンギンパレードのある海岸まではバスで5分以内。
・更に海岸からペンギンパレードのある場所までも徒歩5分。
行きは集合時間で時間を過ごしましたが、帰りはなんと10分でホテルまで。
この時間短縮だけでも利用価値無限大です。
次に
・ペンギンが海岸から陸に上がってきて、自分の住まい(巣)まで通る道まで、最短距離約3メートル。
がペンギンパレードのルートのようですが、
・見学コースの遊歩道を横切って、巣穴に帰るペンギンまでは、もう手を伸ばせば触れる距離。
 もちろん、そんなことはやってはいけませんので、子供たちには十分注意をしましたが。
・人間が大股を広げれば、くぐるペンギンもいるらしい
そんな近い距離に「稀にいるよ」とは聞いていたものの、まさか自分たちが行ったツアーで、目の前にペンギンがいるとは!

大量のツアー客を捌く必要の無いレンジャー(係員?)も暇なのか、事前に抑えてあるペンギンの巣穴まで紹介してくれる
「ほら、ここが巣穴なんだよね」
と低木(ブッシュ)に生えている草を分けて、巣穴を見せてくれたら、なんとすでにペンギンが陣取って眠りについていた!


 これは偶然なのか、知っていて紹介したのかわかりませんが、ペンギンの生態が目の前で観察できました。
それに、一般の観光客はフラッシュを焚いてはいけないため、写真は捕れませんが、レンジャーの持っている専門のライトではOKだそうで、レンジャーが当たり構わずライトを当ててくれたのもラッキー。おかげ真っ暗な夜空のもと、よく見えましたよ!


ツアー客も、欧米系または旅行会社の手配したツアー10数名のグループが1班。
個人で申し込んだ我々日本人4人と香港人のカップル2人の合計6人が2班。
2班にはレンジャーが3人も付いていたので、ほとんどレンジャーのチャーター状態。
ほとんど1対1で話ができるなんて、他のペンギンパレードではありえない光景です。
もっとも流暢に会話していたのは香港のカップルだけどね。我々は横で聞いているふりをするだけ。

 

さて、ペンギンパレードは、当初の予想をはるかに超え(少ないけど(笑い))、陸に上がってきたペンギン8羽。
沖から海岸まで来て、岩影などにたたずんだままのペンギンも8羽くらい。
巣穴で眠るペンギン1羽。

ピーク時には数100羽が陸に上がってくるそうですが、1羽をじっくりと追っかけられるのもいいかも。
(愛情がわいてしまうほどです)

 

たった1時間半程度のツアーでしたが、写真が撮れない分、子供たちもしっかりと目と心に焼きついたことでしょう。

そう思ってやみません。

 

記事:2017年3月29日