ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

タスマニア 一味違うオーストラリア  ホバートで民泊にチャレンジ11 都会で田舎の生活

ホバートに3泊して生活観について思ったこと。
それは、ホバートは都会でいて、田舎であること


ホバートは紹介してきたように、タスマニア州の州都であるので、州の中では一番の都会です。
ですが、オーストラリアの本土の都市。シドニーメルボルンと比べても、明らかにダントツ田舎です。
それは、人口やお店がたくさんなのかどうか、だけではもちろんありません。


「いい意味の田舎」」の生活がそこにはありました。
・早寝早起きの生活
オーストラリアの賑わう大都会を除くとだいたいどこの都市も早寝早起きの生活を垣間見ることができますが、ホバートでも見られます。
というか、夜遅くまで遊んでいられる場所がどこにもない!
フードコートがかなり遅くまで空いていますが(それに、とても繁盛してなさそうな24時間オープンのKマート)それもそのはず。夜は家で過ごすとがこちらの習慣だからです。


・外食はお祝い事のあるときだけ
 現地に在住の日本人に聞いたところによると、タスマニアの人は基本的に外食はよほどの祝い事が無い限りしない。
そのかわり、するとなったらとことん祝う。
我々旅行者は、外食が当たり前になっていますが、外出先で出会うオーストラリア人たちの大賑わいのお食事は、お祝いのため、だったからなのかもしれません。


・家で集まる
 最近、日本でも若い人を中心に「家飲み」という言葉が定着していますが、タスマニアではそもそもそれが基本的な伝統のようですね
我々が日中観光で夜遅くまで外出している間、家ではどうもこじんまりとしたお食事会が開かれていたようです。
なんだか、親戚が食べ物を持ち寄って集まる食事会のようですね。


・古いものを大切にする
何でも新しくなる都会のビルとは対照的に、古い町並みが美しく坂道に映える、ホバートの住宅街。我々が宿泊した一戸建てのお宅も、きれいなレンガ造りで、1900年のかなりの初期と思われる様相。
この街の(特に急な坂道に聳え立つ)一戸建て群は、みな古くから立っているようなレンガ造りばかり。
 新たしく建て直そうというよりも、古いものを大切に使おうとする古くからの伝統を受け継いでいるようにも見える。

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まるでサンタクロースが入ってきそうな大きなレンガの煙突


 昔からあるものを大切にする、既に無くなってしまった日本人の古きよきものを守る心がホバートに根付いているのはなんとも
 不思議な発見だ(しかもかなり貴重だと思いました)。
 一戸建てだけではなく、ポストだったり、クルマまでも古い年式のものが走っていたり。

いい意味で田舎に住んでみたい、と恐らく本土オーストラリアの人々も感じたんでしょうか。


タスマニアへの移住が増えているというのも、なんとなくうなずけるなあ。

 

民泊して、いっそう強く確信した、非常に濃い内容の3泊旅でした。

タスマニア 一味違うオーストラリア  ホバートで民泊にチャレンジ10 生活を垣間見るのは面白い

民泊の面白いところはオーナー次第で、いくらでも面白いネタがあります。
そうでない場合もあるかもしれませんし、滞在日数や、曜日、その方の滞在でかかわり合える時間を持てるか持てないかにもよります。


今回、我々家族は、たった3泊でしかも午前中から観光で外出で夜戻り、遅い夜にはオーナーも寝てしまうしで、実は接点はあまり無かったほうです


それでも、瞬間瞬間で話をしたり、家の中を教えてもらうだけでも、普段の日本の生活では絶対に経験することを経験できるのは本当に貴重な瞬間です。それがたった1秒の出来事だったとしても。
そんな1秒で出会った貴重な体験を少し(もちろん、1秒というのは大げさですが、それだけ一瞬でも感動しちゃうんですよね)


・朝シャワーが一般的?
夜夕食の片付けが早々に終わったあたりで一旦出くわし、しばらく我々がリビングでくつろいでいたら、「good night」といきなり
言われたので、あれ、シャワーは?
と思っていたら、毎朝シャワーしてした(我々は2階の部屋でシャワー、バスルームがあるが、1階にはバスルームが無い)


・趣味はダイビング。洗ったら干しっぱなし
ホバートは、3月末は秋とはいえ朝晩とっても冷え込みます。
週末、ダイビングをするそうですが、終わったら外に干しっぱなし。
我々も一度洗濯機を借りたことがありますが、「どこに干すんでしょうか?」
「あ、あのダイビングスーツの隣でも干しておいて?」
「え、いいんですか?でも夜寒いから(湿気もある)すぐに乾きますかね?」
数日干しておけばそのうち乾くわよ
うーん、さすがに1日で乾くことがないんだあな。というか、盗難の心配も何もしていない。さすがだ。


・昼食は葉っぱと果物?
最終日に判明した、オーナーの出勤。
自分用のクルマで出かける直前。なにやら庭に行って、それからジップロックに袋つめして。。。
テレビ番組で見た方はご存知かもしれませんが、オーストラリアの子供たちのお弁当って、日本の母親たちからみると「すさまじく手抜き」している様子がうかがえます。
バナナ1本とか、スーパーで売っている缶詰1缶(ふたをパカっと開くとお弁当のおかずになる仕組み)だけだったり。
オーナーのお昼がまさにそうだったのだ。
出勤前、そのお弁当はキッチンのカウンターに、無造作に置いてあった。
冷蔵庫に入っていた(残っていた)サラダ、庭から取ってきたりんご1個、それに種類はわからない、大葉のようなものが3枚ほど
これをジップロックに入れて出勤。オーストラリアで育った子供たちが大人になると、こういうお弁当になるのね。


・ごみ捨て
一戸建て住宅街だと、通常面している道路に、約1メートルの高さほどある、各家庭に1つはあるごみ箱
この箱に、分別のいうことばは存在しないのか、プラスチックやガラス、紙(包装紙など)をお構いなくがんがん入れる。
生ごみは庭の菜園の肥料にしているのか、ごみだししている形跡は無かったけど。
ごみ箱がおおきいだけに、何を入れても入ってしまうため、ええ、ダンボールは潰さずに、そのままの形で捨てるの~!
日本であればありえない、宅急便でいうとみかん箱よりも大きな箱そのままごみ箱へ


ここでもやっていることがワイルドであった。

タスマニア 一味違うオーストラリア  ホバートで民泊にチャレンジ9 ホバートならでは

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さすがに変なことを書いてばかりいると、民泊を検討している方々にネガティブなイメージを与えてしまうので、もちろん、「普通に」いいことも沢山ありますのでご安心を。


特に、古い建物を昔から大事にしているホバートに宿泊するとき、高い確率で戸建てになる可能性が高いと思われます
そして、戸建てになったら、こちらも高い確率で広い庭がある、そこでそれぞれの家庭の想いを感じることができるでしょう。
以前にも紹介しましたが、今回泊めていただいた、マデリーンさんのお宅も、かなり広い庭がありました。
単に犬が喜んで庭駆け回るだけではないです(笑)。
景色を堪能するだけでも、お茶をするためのスペースを設けているだけでもありません。(と私が勝手に空想しているだけですが)


それは、2日目の朝食時にわかりました。
既にオーナーのマデリーン(会社員かもわからない)が早々に仕事に出て行ってしまったあとのテーブルの上に、色とりどりのフルーツがお盆の上に
全部ではないけど、庭で取れたフルーツもたくさん


そうか、朝食の彩りを与えてくれるだけでも、十分に豊かになりますが、その上沢山あればわざわざ買いに行く必要もなく、時間も節約、お財布にもやさしいですね。
もちろん前回までに紹介したシリアルや、スーパーで購入された3斤もの大量の食パンなどもあるので、全ての朝食を庭になっている果物で補っているわけではありません。
それでも、色々と選べること、もっとも新鮮である産地直送であること(しかも、タスマニアはもっとも空気と水がきれいな島とも言われている)、もういいことだらけですね。

事前に、勝手に食べてもいいときいていたので、りんごをひとつ頂きました。
まだ熟れきっていなかったのか、それとももともとそういう味なのかわかりませんが、多少酸味を感じたものの、新鮮さを十分に満喫(そういえば、数10年前の日本で食べるりんごのほとんどが酸っぱかったですよね。甘いりんごは高級品のみ。だから少し懐かしさを感じた世代です)。

 

都会のシドニーメルボルンのホテルや民泊でも多分体験できないでしょう
タスマニアならではの民泊の良さの紹介でした。

タスマニア 一味違うオーストラリア  ホバートで民泊にチャレンジ8

キッチン周りではびっくりすることの連続でしたが、まだまだありました。


最近日本の朝食でもかなりの市民権を得てきた、シリアル。
もともと欧米では一般的なようですが、ここホバートの民泊のご家庭でも置いてありました。
「置いてあった」ことがすぐにわかったのは、本当に床に「置いてあった」から。
あ、すぐ近くには猫のえさがあるじゃない。

パフィーのしつけがきちんとされていることを祈るのみ!)

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シリアルは普通紙の箱のパッケージの中にビニールに入れてあります。
日本だと湿度が高いと湿気てしまうので、普通ビニールに蓋を閉めますが、なんとここでは全くのオープン
蓋をしていないだけじゃなくて、ビニールが完全に開いている!
これじゃ、上のほうで何か作業していたら、そのまま穴において、シリアルの中に入ってしまうほど。
オージーは何かにつけオープンですが、ここまでオープンだともう笑ってしまうしかありません(笑)。


シリアルの真横には、日本と同じようにビニールに入った、スライスされた食パン。
日本だと大きくても1斤から2斤(最大12枚くらいのサイズ)。
ところが、オーストラリアのスーパーマーケットで買うと、3斤か4斤くらいのボリューム。
大量のパンの入ったビニールは、やっぱり封がされていない・・・
真横にはトースターがあるので、焼いてしまえば問題ないでしょ!といわんばかり。


シリアルコーナーとパンコーナー。相思相愛なキッチン関係でしたね(笑)。