ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

頬に風を受けて 3

こんばんは。オーストラリア大好きなイトウです。

メルボルンにやってきて、ハーフとはいえ、マラソンに参加するのには相当の覚悟はありました。

第一の覚悟は家族の了解でした。

それもそのはず、子供たちは学校に行っており、数日休めさせるわけにはいきません。

しかも中学生がおり、まもなく大会があるため準備をしているさなかでした。

しかし、夏休みにお盆休みを返上している間に家族揃って(つまりパパ以外)実家に帰って休暇を過ごしたのであれば、こちらも休暇を取りたいと願い出ました。

幸い、家族でのイベントは特に何もなかったため、父親不在で困るようなことは何1つなく、家族の了解は問題無く得ることができました。

 

次は、最大の山、会社の休暇です。

既に夏休みシーズンはとうに過ぎ去り、あとは個人の裁量というか、スケジュールの調整に委ねられました。

というのも、私は外資系のITで、且つ営業職でもあるため、まずはお客様優先で考えておりました。

しかし、そもそもお盆にまったくの休みが取れなかったのを振り替えることを外部の会社にあれこれ言われる筋合いはそもそもありません。

そうは言っても相手あっての会社・営業マンですので蔑ろにすることはできません。

そこで、「お盆返上でお仕事させて頂きましたので、振替でこれから夏休みを頂きます」とお断りを事前に申し出ました。

それに対して反対をするお客様はおりません。昨今の世の中、働き過ぎは社会人として良くないイメージ(一般にはブラック企業と言われてます)があるため、相手に対して働かせることは良くないのです。社員1人1人はその分責任が重くなりますが、それでも長い人生、仕事ばかりでは、いつかは生産性が落ちるか、バーンアウトして心や身体が弾けてしまいます。

やっぱり心の為にも休みは必要ですよね。

ということで、会社に対してもお客様に対しても了解は取ることはできました。

 

さて、最大の覚悟は「自分の体調・体力」です。

体力を得るためには、そもそも身体が休まっなければいけません。

そうはいっても、サラリーマンをやっている以上、日々の生活が体力を使っているので、温存するなんてできません。

「マラソンの本番前にはできるだけ体調を整え、1週間前のマラソンはできるだけ控えるように」なんて記事をたまに見かけます。

それ以前に、マラソン大会に参加する、特に海外に行くのでその時間をねん出するためには、事前にある程度の仕事を終わらせておく。

それはイコール「寝ずに仕事して時間を作る」ことを指します。

自分の場合はぎりぎりまで仕事でした。

フライトのスケジュールの関係から、金曜夜成田空港を出発するぎりぎりまで仕事していたのです。

出発当日の午前中、午後一までお客様先にいましたし、その後一旦帰宅して、家でも仕事をしていました。

こんな日々が出発までの5日間ずっと続きました。いったいどこで体調を整え、体力を温存できるというのか。だれか教えて欲しいです。

 

そして、フライト当日。

なんとたまたま台風が日本に接近している最中でした。

あと2日ずれていたらもろに直撃しており、飛行機が飛ばない事態が発生してました。

幸い飛行機は無事飛びましたが、上空で揺れること数時間。

約8時間のフライトはほとんど寝れずに、翌日を迎えてしまいました。

 

しかし、まだ先があります。

行きはスケジュールの都合で直行便が取れず、止むなくケアンズ経由でメルボルンに向うことになったのです。

単に乗換えだけでも長時間移動で疲れるのに、更に機体整備不良のため、機体を交換したために出発が2時間も遅れました。

つまり、メルボルンには2時間遅れの到着です。

「ただでさえスケジュールがぎりぎりなのに」と、1人ケアンズの空港で声に出して呟いてました。

ケアンズからメルボルンまでのフライトは3時間。

日本との時差は2時間早く、それでも到着時間は12時半。

フラフラする頭と身体に、

「まもなく当機はメルボルン空港に着陸体制に入ります。あと30分で到着する予定です」

と言っていたような気がしました。

睡眠不足とか、体力が今一つとか言ってられない。

とにかくメルボルンについてマラソンに参加しなくては。」

考えなければならないのは、もはやこれだけです。

 

メルボルンではまだまだやることが残っていました(旅が始まってもいないというのに)。

写真はメルボルンの到着ロビーに向う通路で。

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