ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

頬に風を受けて 7 スタート後

スタート直後は、周りを見て想定範囲だった。

 

何が?参加しているランナーについて。

最前列からスタートしたのか、ずっと歩いているお年寄り(夫婦だったり)。

仮装で走っている集団。

お揃いの服(シャツ)を着て、なにやらロゴをアピールしている企業チーム?

おしゃべりしている女性ランナーたち。

カップルなのか、男女手をつないで仲良く走っていたり。

このあたりはある程度予想できてました。

 

でも、まったく予想できなかったことも。

どう見ても80歳以上に見えるお年寄り

(実際、ホノルルマラソンとかでも90歳のお年寄りがフルマラソンで完走してしまった記録もあるので、不思議ではないけど、目の前で走っていると結構予想外です)

やたら身長が高い人(たぶん190センチ超え、男性だけではなく、女性も)

何を入れているかわからない、パンパンなリュックを背負っている人

自分専用なんだろう、栄養ドリンク用のペットボトルや、液体チューブの補給食品を腰のポケットにたくさん詰め込んでいる人(走りにくそう)

え、その体型で走るんですか?危なくないかな?と思える人(あくまで個人的な発想ですが、結構多いので、自分の価値観が非常に狭いことが判明する)

バナナとか食べながら走っている人もいた。

 

そんな人が入り乱れて、大勢が最初の1キロを走る。

全体のコースはほとんど平坦なメルボルンマラソンだが、最初の1キロとラスト3キロくらい手前の唯一2か所だけ、ちょっとした登り坂がある。

その登りのせいでいつもの自分のペースで全然進まない。

「最初の混雑から抜け出すために、一時的にペースを上げてはいけない」

とものの本に書いてあったので、ダッシュはやめよう。

それに、そもそも記録を狙っているわけではないし、周りを楽しむことを忘れちゃだめですね。

心してスピードを上げるのはやめておこう。

(この心がけがもしかしたらのちのち、体力の低下を防いだのかもしれない、と今になって思うのであった)

その上り坂というのは、MGCがあるオリンピック公園と言われる地域から、シティの中心的な存在でもある、フリンダース駅&フェデレーションスクエアに至る、専用歩道(専用デッキ)が1直線に延びている。その道が一定の角度でだらだらと続く。

とはいっても1キロなんて全然なく、多分500メートルくらいなんだろう。

たったこれだけがいわゆる最初の難所であったのだ。

朝日が昇ってきた。

目の前にそびえるシティの高層ビルに反射して照り返している。

今は涼しい、どちらかというとまだ肌寒い。

でも、これから日がもっと登れば、気温ぐんぐんと上昇する。

最高予想気温はスマートフォンの情報では28℃まで上がることになっている。

そんな、夏日のような陽の下で走るのはしんどくなることは予想できる。

楽しむとは言いつつ、ばてばてのまま帰ってきたくない。

ちょっとペース配分を考えようかな。

と思いながらフリンダース駅に向かって最初の交差点を左に曲がる。

日曜の朝8時を過ぎた観光のメッカ、フリンダース駅の周辺には観光客、地元のメルボルンっ子はほとんどいない。

拍子抜けするほど少ない、沿道の歓声を受けながら、あまり角度のないゆったりとした下り坂が始まる。

前後の間隔が少し空いてきたので、「これからは自分のペースで走ろうかな」

と考えてはじめていたのだった。

 

まだ、始めの2キロだった。 

写真は、スタートしているのにスタートゲート通過するまでに時間が掛かっているところです。

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