そう、空が青い。空気も澄んでいる。
なので、天気も良いんだけど、思ったほど気温があがらない。
だから、返って走りやすいから、非常に助かる。
前日の予想が、1日2回の雨(シャワー)が降ることになっていたのが、一切なくなったことだけでもありがたい。
ただ、走っているので汗をかく。(でも、自分はあまり汗はかいていない)
のどの渇きを感じる前に水分補給が基本原則。
だから早めの給水を心がけないと途中で暑さに負けて、倒れてしまう。
なので、早め早めの給水を、と鉄則を守っていたら、あとで大変なことに。
そんなことは最初の5キロ地点で思うはずがなかったのだ。
5キロを過ぎた時点で約40分くらい。
ちょうどその時、前方から、パトカーのようなクルマがけたたましくサイレンを鳴らして、こちらに向かって走っているのが聞こえていた。
反対側の車道で路面電車が1台、停止して止まっている。
もしかして、ランナーと路面電車が衝突事故?
そんなことが頭をよぎった。
それとも、テロ・・・?
前方からランナーの歓声が聞こえてくる。それもだんだんと大きく。
一体何が起きているのか?
それは約20秒に判明した。
反対車線からサイレンが目の前に近づいてきた。
クルマの正体は1台の白バイ。
そして、その後ろ約30メートル離れて、アフリカ系のランナー3人が走っている。
それって、もしかしたら・・・
我々ハーフマラソンよりも1時間先に出発した、フルマラソンの先頭集団だ。
あのランナーが目の前を一気に反対車線を通り過ぎて(というか消えて)行った。
1時間の差があるとはいえ、もう彼らはMCGのゴールに向かっているんだ。
このスピード感を間近に見れるなんて。
自分も他のハーフマラソンランナーと同じように、長い長い拍手を送っていた。
(口笛は吹かなかった。できないんだ)
5キロを過ぎるとそろそろセントギルダロードを離れ、大きく右に曲がる。
鋭角に曲がるから、シティに半分戻るような角度だ。
いよいよ第二ラウンド(他のランナーはまだ第一ウランドだろう)。
次に待っているのは。
ちなみに、フルマラソンもハーフマラソンも、どちらもテレビ中継というようなものはない。上空ではヘリコプターが回っているが、あとで聞くとテレビ中継用ではないらしい。