アルバートレイクのコースの8キロ地点にある給水ポイントの手前で、後方からやってくるランナーたち。
ふと思った。「なんか女性が多いなあ」
トイレに寄ろう。
思ったほど気温が上がらないため、汗がほとんど出ない。
走るには身体へのダメージが少ないので、非常に助かる。
しかし、トイレに行くことは想定していなかった。
トイレに向ってから判明した。
オーストラリアの公園は「男女共用」だったのだ。
先にも書いたが、「女性が多い」、つまりトイレも女性の方が人数も多い。
ということは、並ぶことになるわけだ。
これだ男子だけであれば、ささっと済ましてコースに戻ることができる。
それができない。
走っている最中でペースを落とすならともかく、何もしないで時間だけが過ぎるなんて、ちょっと切ない、というよりも残念だ。
トイレ3か所に対して約15人ほど並んでいる。
仕方ない、ここは覚悟を決めて、休息タイムとしよう。
ネガティブな気持ちを引きずっても、何もいいことないし。
トイレの細かいことは省略する。
1つだけ書くとしたら。トイレのための待ち時間はなんと8分。
大きなロスタイム。
これが競技ではなくて、参加者が楽しむイベントで良かった。
そして、これも1つの経験だと思うことにしよう。
それに、まだコースは半分以上残っている。
後半はもう2度とトイレに行かないようにしよう。
「給水ポイントではまず口に水を含むだけにする」
やっと意味が分かった気がする。飲んじゃいけないんだね。
気持ちも空もすっかり青々と冴え渡っている。
スタートから1時間が過ぎていた。