出会いは突然やってくる。
なんだか昔どこかで聞いたことのあるようなCMですが、正にその通りとなった。
「ハロー。会えてうれしいよ!」
「こちらこそ。よろしく!」
「じゃあ、家に案内しましょう」
入口に向って路地から自転車に乗って現れたのは、ちょっとイメージしていた、Airbnbに書いてあったことと少々がギャップがあった。
Airbnbには宿泊者(ゲスト)に対して、安心して泊まれるように宿泊提供者であるホストの自己紹介をする欄がある。
そこには、オーストラリアの女子校に音楽を教える先生となっていた。
何を教えているのかよくわからないけど、写真の写り具合から、もうそろそろ引退でも考えているくらいの「女性」が、第一印象だった。
そういう先方も、写真写りが今一つの写真を見て、おじさん日本人としてみてもらったいたんだろうか。どう見てくれたのか、聞くのを忘れていたので、最後まで謎だが。
だから、自転車に乗って突然現れるなんて、全く想定外。
自転車に乗っていた女性は、見た目30代後半の、ヘルメットを被った、非常にエネルギッシュな方だった。
正直面食らった。
そんな人が「1つ屋根の下」で数日暮らすなんて。
というのは全くの冗談で、正直スーツケースを置いて、身軽になって、食糧の買い出しとかに行きたいと強く思っていた。
早々に部屋に入れて欲しかったのだった。
お住まいは、普通のアパートメントと思いきや、全くの想像の外にあった。
フリンダース駅に近いのに、(2014年10月時点で)新築4か月目。
入口の玄関に当たる扉はオートロックはもちろんのこと、エレベータも住民しかもっていない赤外線式カードをかざさないとボタンが点滅しない、高度なセキュリティーが担保されている。
まるでペントハウスとか、高級ホテルの上層階に行くのに低層階に宿泊しているホテル宿泊者が他のフロアに行けない、といったような仕組みだ。
今回のフロアは2階だったけど。
ようやく入れてもらえた部屋は、とてもシンプルだった。
日本でいうと2LDKならぬ、2LK。
2つの部屋の1つをお借りする約束だったので、早速お借りした。
英国式の伝統を受け継いでいるのであれば、1ベッドルームを事前に想定していた。
ところがベッドはなかった。あれ。予想外。
まるで畳に敷いてある布団みたい。笑うところではないが、一人笑い顔になった(疲れもあった)。
写真はスーツケース、ディーパック、メルボルンマラソ大会参加で申し込んだときに引き換えでもらったグッズ(赤いミニバック)など。
新築で、こぎれいで、シンプルで、マットレスの上の布団。
ホテルでは決して提供されない環境だ。
その人の生活空間がそのまま滲み出ている。
この部屋に3日間お世話になります。
写真は廊下の絵画。下もきらきら光っている。
人の部屋を借りた理由は、料金、マラソン会場までの距離が短いことに加えて、目的が
あった。
会話だ。