室内に続して、望んでいた眺望、つまりこのアパートメントから景色が眺められないのが残念なので、外はどんななんでしょう?
と今考えるととても不躾な質問をしてましたが、そんな質問に嫌な顔をせず、むしろ自慢の1つなのか、
「屋上があるんだけど、行って来る?さっき渡した鍵で行って来れるよ」
と言われたら、行かないわけには行きませんよね。
部屋のキーについて。
ホテルでもそうですが、外出するには部屋のキーが無いと困ってしまう。
ホテルの場合だとフロントにキーを預けることが出来るけど、他人の家をお借りする場合は預けることができない。
家の主と同じキーを持つ(持たせて頂く)しか方法はないですよね。
使い方を誤ってもいけないし、紛失なんてもってのほか。
それでもセキュリティーがしっかりしているだけあって、家主に迷惑を掛けることは無いと思うけど、その反対でキーを紛失したらなんだか2度と部屋に戻って来れないのではないか?荷物も全部部屋に置きっぱなし。
そうなると野宿しかないのか? 恐ろしいねえ。
キーは住人専用だから本当は他の階には行けないけど、屋上であれば怪しまれないだろう。
途中の階で、最上階を目指す住人と合流したが、その人も今日初めて屋上に行くらしい(実は途中で屋上階行き専用エレベーターに乗り換えるという設備ですが、その行き方がわからない。みんなで路頭に迷ってました)
迷ってたどり着いた屋上は、夕焼けに染まりつつある景色をいきなり見せつけられ、高層ビルは近くにあまりなく、広い景色が眼前に入ってきたときには度胆を抜かれた。
というと大げさですが、大した景色しか見れないと思っていた矢先でしたので、意表を突かれてしまいました。
翌日マラソンのスタートとゴールの会場となる、メルボルンクリケットグラウンド(MCG)が結構近くに見える。
なんだかとっても近いなあ。
オリンピック公園の中にいろんな競技場があるので、週末の散歩コースには申し分がないですね。
それも、シティーだというのに、途中の道の両脇に緑が多く、高層ビルも多くないし、環境は抜群です。
別の方面を見ると、観光の拠点の1つ、フリンダース駅が上から見渡せる。
夕暮れ時に駅舎の色が濃い黄色に変わりつつある。
ライトアップが鮮明になりつつある。
暫く佇んでいれば、変わりゆくシティーの夜景も見れるんだろう。
なんと贅沢な。
しかし、贅沢なのは景色だけではない。
オーストラリアはBBQ文化であることは前にも書きましたが、レストラン、公園、ホテル、自宅の庭だけではなく、なんとビルの屋上でもできるんです。
それも設備が無料で。
新築のアパートメントだからか、高級だからかはわかりませんが、そのBBQ設備がまた凄い!
多分、大人が7、8人で同時に調理できるスペースがある。
テーブルも椅子も、6人掛けが4つ。
こんなところでパーティーとかやったら、いい思い出になるだろう。
カップルがビールとワインボトルをグラス片手に語り合っている。
と思ったら、後で聞いたら、兄妹だった。
別のカップルも、夫婦なのか友人なのか、見極めが必要になった。
安全を期すべく、話しかけるのは止めた。
短時間でメルボルンの夕暮れを堪能した。
さあ、部屋に戻る時間だ。