お腹が空いた。ランチタイムで小休止。
朝からコーヒーを飲み過ぎたこと、ごはんを食べたくなったこと、昼はあんまりお金を掛けたくなかった(悲)こと、お米を探していたら、必然的に寿司チェーンか、中華に行きついてしまいます。
(お昼にリゾットもあり、だと思いましたが、これといったお店が見つかりませんでした)
おすしといっても、プラスチックで包装された握りで十分。
その手のお店はたくさんあります。
今、オーストラリアは日本食ブーム。
前にも登場した、宿泊場所を提供してもらったホストの彼女も、油や量が多い中華料理よりもヘルシーな日本料理が大好きと言ってました。
彼女のような日本料理大好きオーストラリア人が多いから、日本食レストラン、食堂がたくさん存在するんだよね。
問題はクオリティー(質)でした。
思い返せば、98年。
初めてオーストラリアに降り立った場所は、西海岸に位置する都市、州都パース。
何日か滞在したある日の昼。やっぱりこの時もなんとなくお米が食べたい、ラーメン屋とすしチェーン店が目立っていたので、店頭価格の安かったおすしの持ち帰りを選んだのが運のつきでした。
握り加減、ネタの新鮮度、それにそもそもこのネタ、ほんとに魚?
と疑いたくなるばかりの握りのオンパレードでした。
「やっぱりおすしは海外では難しいのかな?」
というのが第一印象でした。
それから8年後の2007年。再びパースに降り立つ。
2人だったのが8年間は4人家族になっていた。2人子連れ旅行。
子どもが普通に食べられる、主食というと、やっぱりお米に行きついたら、またおすしになりました。
前回、あまりの味け無さに衝撃を受けていたので、今度は期待ゼロで持ち帰りすしを買う。
アメリカでもすしブームが起こっていて、ちょうどカリフォルニア巻も定着したころ。
オーストラリアでもカリフォルニア巻のようなものが出回っていたが、中身がよくわからない。でもお米だからまあいっか。
この諦め感の中で食したら、「あれ、まあまあ食べられる」
に進化しました。
握りの強さも適度になっていて、崩れることも特になかったし、ネタも高望みをしなければ普通(極めて普通)。子供たちも文句を言わずに食べている。
グルメとまでは言いませんが、「相当な進歩」を遂げた、と言っても良いでしょう。
そして、7年経って2014年。
今度は劇的に進化を感じたのでした!
本当に驚いた。
ここ日本だっけ?
日本のどこかのスーパーで買い物に行って、今日はおすしにでも買って帰るか!
というくらい、非常にクオリティの高い、持ち帰りすし。
(持ち帰れますが、店内で食べました)
サーモンはとっても新鮮! ごはんも酢めしが日本と同じ。
醤油も日本の味とほぼ同じ。そして、わさびも日本に引けを取らない。
巻すしを入れて8カンですが、これで7ドル(約700円)。
物価が日本より高くなったオーストラリアで、このクオリティと価格は合格点です。
15年間の進歩。
B級グルメの領域かもしれませんが、こういった食べ物がおいしくなったということは、食事全体が底上げされている証拠でしょう。
ということは、ランチタイム、他の食べ物はどうだったんだろう。
ああ、いつかまた、「ランチを食べる旅」に行きたくなってきました。
ああ、それにしても、いろんな人が買いに来るものだ。
次から次に、欧米系、アジア系、中東系、そしてアフリカ系。
皆おすしって食べるんだなあ。
と店内奥から観察させてもらいました。これも楽しい思い出です。