続きです。
ホテルでステーキって、なんだか敷居が高そう。
どこの国に行っても、ホテルのレストランはホテルのエントランスと同様、有る意味「顔」ですから、品格を保つため、きれいに見せますよね。
実際にとてもきれいなので、宿泊していない、土地勘の無い旅行者にとっては、なかなか入りづらいものです。
でも、オーストラリアの場合、あんまり心配しなくてもいいかも。
だって、結構カジュアルな格好でレストランに入ってます。
(相当格式の高いレストランだと入口チェックで引っかかりますけどね!(^^)!)
メルボルンシティーにある、ホテルグランドチャンセラー。
目的はただ1つ。オージーステーキを食べることだけ。
何も足さない。何も引かない。(どこかのCMのように)
平日のハッピーアワーのような価格設定がされている以外、つまりお客さんがたくさんやってくる、金曜や土曜の夜の通常料金はメニューによると27ドル。
それよりも10ドル安くなって17ドル。
夜のディナータイムは、とてもゆっくりと流れる。しかも、ホテルのレストランたるもの、ワイン、前菜などを会話しながらメインディッシュにたどり着く。
最低30分はみておくもの。
ところが。
この日の夜、メルボルンから日本に帰ることになっていた。
心置きなく時間を過ごす余裕もない。
ワインも前菜も、メインディッシュのあとのデザートもコーヒーも注文も入れられない。
ただただオーストラリアのステーキを食べる。
これに尽きるので、支払うお金は17ドルのメインディッシュのみ。
哀しいけど、恥ずかしいことだけど、仕方ありませんでした。
話し相手もいない。ワインも頼んでいない。
周りの数家族、カップルや老夫婦4組程度。
皆さん談笑しながら、楽しい時間を過ごしています。
けれど、自分はおひとり様。
やることが無い20分って、本当に長いですね。
注文してから、待ちに待ったステーキがやって来たのは、席についてから20分が経過していたころです。
ステーキにたっぷりかかった、肉汁のソース(味は濃厚)と、ポテトは無料で付いていたのは救いでした。
アンガスだそうです。
事前にネットで見てみると、とても肉が柔らかいと書いてました。
実際はどうでしょうか?
ナイフは確かにしっかりと入りました。
でも、噛みごたえは十分なものです。
噛んでいてとても味わいが出てくる。これぞ本場のオーストラリアビーフなのかな。300gほどあったようですが、日本の霜降りステーキのように口の中でとろけることはないため、噛む時間も入れると食べ終わるのに思った以上に時間が掛かりました。
でも、25分くらいかなあ。
大変おいしゅうございました。
この値段だったら、家族で来れるかな。もちろんハッピーアワーの料金体系の時だけどね。
夕食にこれだけちょいと寂しいので、クイーンビクトリアマーケットで買っておいたリンゴをまるごと1個をデザート。
いつになくリンゴの美味しさ、甘さを感じた、帰国前の、シティーでの最後の食事でした。