あちこちにあるメルボルンのカフェ。
好みのカフェでまったりとくつろぐ文化そのものに憧れてしまいました。
街の雰囲気と一体となってしまうと、「ここがコーヒーショップですよ!」
という主張があまり見えなくなって、どこがコーヒーショップなのか、わからなくなることがあります。
日本人の頭って、本当に洗脳されてしまっているかもしれません。
どうしてこれがコーヒーショップ??
いやいや、これこそがコーヒーショップ。
まずは、自分の常識を疑え、です。
そんな佇まいを感じたのがここ。
THE LEAGUE OF HONEST。
一体どういう意味で名前を付けたのか知りたいところです。
看板があるからカフェとわかるし、大きなガラスの向こうでお客様が何をしているか観察すれば、カフェ以外の何物でもないでしょう。
けど、一見すると「ここは家具やさん? 雑貨屋さん?」
と勘違いしてしまうほど、とってもモダンでおっしゃれ-な佇まいだったんです。
それは中に入ってからも一緒でした。
オブジェがお出迎えです。
コンクリート打ちっぱなしの内装そのままです。いや、そういう演出です。
しかも、木をふんだんに使っているからか、とっても温かみがあります。
その上モダンなはずなのに80年代のロックがガンガン掛かって、それもまた懐かしさを感じる。
それでいて、お客さんの多くは学生や若いビジネスマンが多かったようです。
Little Lonedales StreetとExhibition Streetの近く、シティよりもカールトンガーデンという、フリンダース駅から北東に向って、歩いたら15分以上のところにあるので、若干シティからはみ出そうなところにあるけど、しっかりとストリートに根付いているように見えます。
そして、ここでもゆっくりとコーヒーを抽出してくれる。
待ち時間も飽きない。だって店内にはいろんなものが飾ってあるから。
(目で四隅をあちこち眺め、耳ではスピーカーから流れる懐かしのロックを身体いっぱいに受ける。なんて贅沢なひと時なんだろう)
ただ、オーストラリア時間なので、シティ内と言えども閉店時間がとっても早いんです。
どこの店に行ってもだいたい同じですが、THE LEAGUE OF HONESTも例にもれず
17時閉店。
閉店まであと30-40分程度しかありません。
実はこの日の夜、日本に帰ることが決まっているので、カフェめぐりもこの店が最後だということ(空港ではレストランしかないため、カフェでゆっくり、なんて雰囲気はありませんよね)。
ゆっくりとはいえ、時間は平等にやってきては過ぎてゆく。
あまりに残酷だけど、受け入れるしかありません。
その残りの時間、まだ店内にいてよかった!
滅多にできない体験をさせてもらいました。
記事:2014年10月14日