突然ですが、この道どこに行くかわかりますか?
撮った向きが逆だったので、少々わかりにくいかもしれませんが、写真の左下の方向に交差点、信号があります。
ということは、本来オレンジのラインは左車線ですから、白い矢印は向きが右側(→)に向っていないとおかしいのに、逆側の右側、つまり右折しようとしてますね。
そのとなりの、真ん中のレーンは、まっすぐの矢印なので、直進。
これではクルマがぶつかってしまうんじゃないの?
ちなみに。道路のど真ん中は路面電車の線路があります。
これがヒントです。
さて、先ほどの左車線の先に何があるかというのが、この写真です。
電柱に変な道路標識があるのはわかりますか?
実は、これはメルボルンならではの光景かもしれません。
この道路標識は、2011年にメルボルンを訪ねた時は、ただの標識だったと記憶してますが、今回2014年に行ったときは、電光掲示板になっていました。
写真ではただの白ですが、その真下にある普通の信号と連動しています。
赤信号はもちろん止まれ。
交差点の手前で左専用レーンは止まっています。
これが青になると・・・
左レーン以外のレーンが赤になっていて、クルマが止まっています。
その前を悠々と左レーン(一番端っこ)から90度に右折して(左折じゃないですよ)曲がっていきます。
日本や他の国だと右折専用レーンがあって、右折の矢印が青になってから右折しますよね。 ああ、同じばっかり打っているので、疲れてきた!(^^)!
じゃあ、なんで右折レーンがないんでしょうか?
それは、本来右折レーンのあるところに路面電車が走っているからです。
先ほどの電柱にある道路標識は、右折のための信号で青になったら点滅するようになっていて、とっても明るく、見落とすことが無いようになってます!すごい!
それでも右折レーンは作れるんじゃないの?
と最初は自分もそう思いましたよ。
でも待てよ。。右折レーンでクルマが待っているとき、ちょっとクルマがはみ出したときに路面電車がすれ違ったら・・・
大参事が発生します!
つまり、右折車を左レーンに移すことで路面電車との接触事故を無くすためだったんですね。
狭いシティーの中で良く考えたものです。
(今流で言うと、逆転の発想かな!)
実際、2011年にメルボルンを訪ねた時はレンタカーでしたが、いきなり交差点で右折せざるを得ない時に、この左専用レーンにぶつかりました。
良くわからなかったけど、他のクルマについていったので事なきを得ましたが、もし交差点の一番前に自分がいたら、大丈夫だったのか、路面電車とぶつかってないよな、変な想像をしてしまいました。
普段からドライバーも街のクルマの流れもとっても緩やかなので、恐らくそんな事故は起きないでしょうし、あまり聞いたことがありません。
それにしても、メルボルンの交通システム、よく考えてます。
このような大胆な発想を東京のどこかに取り入れてもいいかもしれませんね。