バス停について。
日本もそうですが、オーストラリアのバス停はシティー内の人の乗降りの多いところでは、雨や風が除けられるようになっていたり、広告が掲載できるスペースがあったり、ベンチがあったり(日本の場合は、田舎のバス停の方が古き良き木のベンチがありますね)、何かはあります。そうなにかは。
オーストラリアの、ちょっとシティーから抜けたところで、バス停を探すのが大変って知ってましたか?
郊外まで行くような距離なら、通常はレンタカーか、はたまたツアーを利用することになると思いますので、あまりバス停なんか気にしないでしょう。
でも、それではつまらない。
最近日本でもバスで行く「〇〇の旅」という企画が流行ってますが、流行って無くてもバスで行く途中下車は、海外ならではの冒険心と、日常ではないギャップが体験できることを考えると、是非経験してみて欲しいです。
「経験するほどのこと?」
とお思いでしょうが、場所によりものすごい経験となる場合があります。
さて、問題です。
この中にバス停はどこにあるでしょうか?
すぐにわかりますよね。
子どもが寄りかかっている、緑のペンキが塗られた、1本の棒です。
これがバス停です。というか、バス停代わりです。
たったこれだけです。シンプル イズ ベスト。
建設工事にお金も掛からない(はず)。
道路(路肩)に埋まっているから、泥棒に持っていかれることもない(はず)。
時刻表もないので、役に立つのか、という根本的な問題もありますが、そこはオーストラリア流。ひたすら待つのです。
まあ、いまどきはインターネットとSNSの時代。どのバス停付近でいつバスが来るのかすぐにわかるようになっていることでしょう。
それでも、バス停が無いところからはバスに乗れませんから。
シティの交通と風景が大自然の中とはあまりに違うので、そのギャップを楽しめるのもオーストラリアならでは、です。
さて、子供にもバス停は人気でした。
何をしたかというと、
「バス停があるけどどこにあるか、探してみよう」
と子どもに言ってみました(この時長男5歳。日本語は会話できます)。
案の定、日本のバス停のイメージがあるので、まさか緑の棒が’バス停なんて、これっぽっちも思ってもない。
子どもですからね(幼児に近いです)。
3分くらいたってからバス停の種明かし。
「ええっそうなの!」
となってくれるかと思いきや、棒を見て、ただキョロっとしているだけ。
まあ、子供が理解できる話じゃないですからね。
だから、今度は是非大人を驚かせたいなあ。
そして、一人で下ろしてしまって、次の(帰りの)バスがくるまでそこらを散策して冒険させる。
なんかすてきな旅になりそうな予感がしてきました。
おとなも子供と楽しめる、郊外のバス停でした!(^^)!
時期:2007年8月