日本からオーストラリアに行くには飛行機で行く方法しかないため、国際線の大空港がまずはお迎えしてくれる。
直行便だと、シドニー、メルボルン、ケアンズ、ゴールドコースト。
経由便も入れると、東南アジア経由もあるので、ブリスベン、パース、アデレード、ホバート、ダーウイン、アリススプリングスなど、少し小さな街まで行けます。
このような有名な飛行場は、きちんとした駐機場もありますし、チェックインカウンターや飛行場の建物もありますから、「ああ、飛行場だ」というのが外からもわかります。
やってくる飛行機も、エアバスだったり、ボーイングだったり、国際路線では当たり前のように飛んでいますね。
ところが。これが地方の、およそ30人も乗ったら満席になるような田舎町の飛行場だったら?
日本の地方の空港は、どんなに小さくても駐車場はあるし、チェックインカウンターはあるし、、現金引き落としできるキャッシュマシン、売店、タクシー乗り場まで、最低限必要とされるサービスは一通りそろっていると思います。
もちろん、トイレも、エアコンも付いてます!
一方のオーストラリア。
その逆。
必要と思われる最低限のサービスって、いったい何?
何があれば飛行場は成り立つの?
そんなこといってもわかりませんよね?
でも、写真で「何もない感」、伝わるかな?
滑走路に駐機しているのは、個人用のセスナだけです。
それはそれで羨ましい!
でも、ここは個人所有の飛行場ではありません。
定期航路がある、きちんとした飛行場です。
パースから週4便。モンキーマイアの飛行場です。
週4便なので、日帰り客と宿泊客が混じっていますが、それでも大した人数は運べません。
1機がいよいよ離陸するようです。
え、こんなに短い滑走路しかないの?!
大丈夫、セスナなら短い滑走路でも全然大丈夫です。問題ありません。
それにしても、人がいない。
今日は4便飛んでいる合間なのか、それとも飛んでいない時間帯だからなのか、お迎えも、人の出入りも全くありません。
そもそも、空港への入口がどこにも見つからないとはどういうこと?
手前のクルマはレンタカーです。
網の向こうが滑走路です。
ということは、この網を突き破ればクルマで滑走路に入れてしまう・・・
そんな映画のようなことをやったら捕まってしまいますが、それだけ境目がありません。
ということは、空港の設備ってないの?
どうもなさそうですね。
国内線のみだから、チェックイン業務も必要ないですよね。
ツアー客は、用意されたチャーターバスに乗ってしまえばいいし。ツアー客以外は、シャトルバスにのるか、そうでなければきっと誰かのお迎えがあるんでしょう。
そもそもタクシーがアウトバックを走ってませんし、公共のバスは死んでも空港まで来ません。(大赤字路線バスになってしまいます)
というわけで、あまりの何もない飛行場を味わいたい場合は、必ずレンタカーで行ってみてください。
例えば、今回のようなモンキーマイアまでのツアーだと、パースから1泊か2泊で行けてしまいますが、飛行場の乗換えはあまりにスムーズなため、ローカル色を味わう間もなく移動してしまいます。
このような光景は、自分がレンタカーで行く計画をたて、味わいたいだけの時間を確保するところが楽しめる最大のポイントかな、と思います。
時期:2007年8月24日