アデレードからカンガルー島へ渡るためには、フェリーを利用するのが一般的です。
そのためには、ケーブ・ジャービスまでクルマを走らせ、フェリーに乗ってしまえば到着。
恐らく、道を走り慣れているアデレード在住のオーストラリア人や、頻繁に往復する旅行会社のツアーガイドやバスの運転手にとっては、何ら問題なく、アデレードの市内を出発し、およそ2時間から3時間で(あっという間に)フェリー乗り場まで到着します。
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このように書くと、アデレードからカンガルー島に簡単に行けるように思えますね。
確かに事前に計画的に、寄り道せずにクルマ(一般的に旅行者ならレンタカー)をまっすぐに走らせれば、きっと「普通に」行きつくことと思います。
しかし、旅行者、しかもツアーではなく、自由旅行者にとって、寄り道したくなる誘惑を押さえて、一気にカンガルー島に向かうフェリー乗り場に行きつくのは非常に困難です。
なぜなら?
・寄り道をなぜか絶対にしたくなる。ワイナリーが近くにあればなおさら(今回の場合は、マクラーレンベイルが相当します)
・ハイウェイでもない、地方の幹線道路では道がまっすぐではない。道路標識もないため、カーナビがあっても迷いやすい。
・初めての道を通るとき、距離感がつかみにくい。
こんなことを書くとレンタカーを借りるのが怖くなってしまうかもしれませんね。
でも大丈夫(何が・・・)。
だいたい、道なりに進めばなんとか行き先に着くものです。
但し、今回の場合は、最終的にフェリーに乗るのが目的ですので、誘惑負けず、道にも迷わず、距離感を押さえるという3拍子揃っているのが前提で、更にもういくつか、大事なことを加えなければなりませんでした。
それは、
・カンガルー島は、結構混む
・金曜日はチケットに要注意。
さすがに、金曜日が混むなんて、アデレードのシティにいるとそんな情報は聞いたことがありません。
仮に知っていたとしても、「じゃあ、早めにフェリー乗り場についていればいいでしょ!」と考えるでしょう。
しかし、そんなに簡単な話ではありませんでした。
まかさこんな珍道中になるとは!
レンタカーを運転中、そして、フェリー乗り場に着くまで、まったくそんなことを思いつくことはありませんでした。
「たら、れば」を振り返っても仕方ない
もし、マクラーレンベイルのチャペルヒルのワイナリーで「カンガルー島のフェリーのチケットは、ビジターセンターで予約しておいた方が良いですよ!」と耳をすまし、しっかりと前もって予約していれば(この時は、まだ他に寄り道して、予約時間に辿り着けないかもしれないという、ちょっとした予感もあった)。
または、もっとクルマのスピードを上げて、あと20分早くフェリー乗り場についていたら、早い時間のフェリーに乗れたかもしれない。
けど、時間は絶対に戻らない。
今さら振り返ってはいけない。前に進むだけだ。
こんな道中は、まだまだ序の口だった。
記事:2011年7月