カンガルー島という名前が付くくらいだから、この島はカンガルーで埋め尽くされて、うじゃうじゃいるんじゃないか?と思った方は多いと思います。
(そもそもオーストラリアに興味の無い人は、カンガルー島の存在そのものも知らないかも!(^^)!)
カンガルーはいますよ。でも、緑豊かな自然は他の動物もいますし、海岸沿いには海辺の動植物たちに占領されています。
そんななか、カンガルー島の西方面、キングスコートからクルマでおよそ1時間のところに、「コアラウオーク」という名前の通り道があります。
ウオークというくらいですから、広いカンガルー島の中で歩くの?
そう、歩くんですよ。駐車場から、てくてくてくてく。
コアラウオークは、コアラが生息しやすいように、ユーカリの木を集めてきて、人も歩いて見れるように歩道を作ったものでした。
その距離およそ500㍍くらい。
集めるのにも苦労があったと思いますが、500㍍もコアラのために作ったというのも凄い労力。頭が下がります。
しかし、コアラウオークといっても、ユーカリの木にコアラがうじゃうじゃいるのかな?
と思ってました(カンガルーがいっぱいいるんじゃない?と思うのと一緒じゃない!(^^)!)が、それほどでも。
まず、野生のコアラは動物園と違って、ユーカリの葉っぱのある近くにとどまってます。
ユーカリの葉っぱは地上10メートルを超える、はるかに高い位置にあります。
コアラがそんな高い位置にいると、ユーカリの葉っぱの影や、木々の幹に隠れてしまい、なかなか見つけるのは至難の業。
しかも、コアラの体毛もとても地味なため、余程の視力が良くないと目も疲れて・・
オーストラリアの大自然を中心に旅行するときは、双眼鏡を持って行った方が良いと聞きますが、正にコアラウオークを歩いていて、実感しました。
双眼鏡があれば、捜索活動に約10分もあれば見つけられたでしょう。
オーストラリアのレンジャー(自然保護などの仕事に従事されているかた)に先導されていたら、どんなに楽なことか。
それでも、目が慣れてくると段々と「居場所」が想像ついてきたぞ。
幹が二股に分かれて、コアラがすっぽりと収まりそうなところを探せばいいんだ。
(子供たちもコアラさがしに夢中に!)
そんな探し方で見つけたコアラがこれです。
下から見上げるので、たいていはコアラのお尻になります。
(それはそれで可愛いですけどね!(^^)!)
野生のコアラは楽しては決して見れません。
ただ見つけた時はなんだかとてもハッピーになれる。
オーストラリアの大地がそう思わせたのかもしれません。
写真:2011年7月