オーストラリア人を観察してみて、ちょっとだけわかったことがある。
それは、小学生から中学生に上がるくらいの、純真な子からおとなになる過程の姿に似ているなあ。と。
どういうことかというと。
非常に素直に思ったことを口に出して、それを的確に伝えるということ。
ある意味はっきりしているので、裏表がないとも言えるし、言葉に出して良いのか、一度考えたりしてなさそうな感じが12、13歳時のようにも見えてしまいます。
例えば、こんなことがありました。
去年、居住スペース仲介会社(と私は呼んでます)のAirbnbでメルボルンに泊まった時のことです。
その家の主は、30歳後半(に見える)学校の音楽の先生。
そう自己紹介されて、音楽の話題だったら話が合うだろうと思い、ロックの話をし出したところ
「すごい、良く知っている。」
とか、アメリカの田舎の有名なコンサート会場に行ったことがあることを伝え
「ええ、そんなところにいったことがあるの!凄いなあ!」
と、オーバーアクションで感動してくれた。
その時は、私が初めて1人で初日その部屋に泊まろうとしていたので、緊張を和らげようとしていたのかも、と若干勘ぐったところもありました(これだから深読みする大人っていやだよね!(^^)!)
ところが、どうもそうではない。
暫くして、彼女は自分の部屋に戻っていき、誰か友達の携帯に電話し、大きな声だったので話し声が聞こえてしまったので、その内容にビックリした。
ざっとこんな具合です。
「ねえねえ聞いて。今日泊まりに来ている日本人が、アメリカでは有名なコンサート会場に行ったことがあるんだって。これってすごくない!こんな人に出会えるなんて、感動しちゃったよ!」
多少脚色があるものの、大筋こんな感じです。
私の目の前で大げさに感動してくれた言葉は、あながちウソでもなく、思っていたことをただただ口にしていたことがこれでわかったような気がしました。
このような場面は、その後数日滞在して、何度か体験しましたし、他のシティに行っても同じような人、男性女性に関わらず遭遇したので、きっと国民性なんじゃないかな、
とも思えました。
それに、全体的に悪意を感じることもなく、清々しく接することができるのも旅行者にとってとても嬉しいことです。
悪意を見せずに近寄って、まんまと罠にはめていくよその国もありますが、オーストラリアに限っていうと、そのような経験はいまだ一度も無し。
だから、オーストラリアっていいところだよね、と感じるのは、きっと嫌な体験をした人が圧倒的に少ないからだろうと思います。
まだ接したことが無い方、是非オーストラリアに行ってみてください。
多分、親切にされる中で、裏表を感じさせない発言を感じることができると思います。