モンキーマイアリゾートに到着したのは、夜の8時を回っていた。
正確には覚えてないし時計も見てなかったけど、多分8時10分か15分くらいだったと思う。
既にレセプションという名のフロント兼インフォーメーションデスク兼シャーク湾自然環境管理事務所の入り口はまさに最後の管理人が建物の入り口にカギを掛け、事務所を後にしようとしてたところだった。
そこへ、日本人4人のファミリーカーが事務所に現れたから、すぐにリゾートへ宿泊客だと分かったんだろう。クルマに向って手を振ってくれた。
「待ってました。部屋のキーを扉のガラスに貼って、自由に持って行ってもらおうと用意していたところなんですよ」
暗がりで、リゾート設備の外套もかなり暗く、ようやくクルマのヘッドライトで見えた管理人は見た目40代のオーストラリア人女性かと確認できるに至ったのか、いまだに確証はありません。
ただ、リゾート地特有の、「まあ、なんとかなるでしょう」オーラが出ており、我々があと数時間遅く到着したとしても、まったく慌てることなく、部屋のキーを渡していることでしょう。
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翌日午前中に撮った、ビーチからリゾート方面の写真。
奥の黄色のクルマが我々がパースから乗ってきたレンタカー。
その左奥の建物がリゾートのコテージ。これと同じようなコテージが60棟ほどリゾートエリア内に散在している。
レセプションはこの写真の左のずっと奥の方にあります。
モンキーマイア・リゾート施設に到着するまでの、13時間移動という1日だった。
振り返ってみればたった13時間の出来事でしたが、移動中の、しかも1歳の幼児を連れた身であることを念頭に考えると、とてつもない1日を過ごしたことになりました。
約850キロ。
これでも西オーストラリアの、インド洋沿いの道の全工程のたった4分の1程度でしかありません。
ちなみに、自分が好きな写真のうちの1枚。
シャーク湾は、国道1号線、ジェラルトンとカナーボンの間くらいにある場所から横道につながる半島をひたすら進むことになります。
その半島の先端にモンキーマイア・ドルフィンリゾートがあります。
そこまでの距離が約154キロ。
これって、東名高速の用賀料金所から、静岡県の清水くらいまで行くくらいでしょうか。
しかも、その間には住居すらありません。
秘境の先に突然開ける地上の楽園。
なかなかたどり着けない、たどり着いたらリゾートできる。
だからこそ、時間の掛かるクルマでこそ行ってみたい、そして絶対にお薦めの場所でもあります。
(もっとも、飛行機を利用して、家族4人でツアーを組んだら、高額になってしまいます。
日帰りのフライトツアーでも、1人1250ドル(約11万円(1オーストラリアドル86円)で計算)、4人だ5000ドル(約44万円)。
子連れ旅行だとかなり敷居が高いですが、レンタカーにすれば、往復ガソリン満タン3回。エコノミータイプのレンタカーで1日8000円としても4日間でも5万程度。
宿泊3泊しても10万円も掛かりません。
一生の思い出になるので、是非とも一度は足を運んでほしいところです。
写真:2007年8月