モンキーマイアへとつながるシャーク湾への入口。
国道1号線からの分岐は、信号も無ければ横断歩道もありません。
そもそも前後500メートルの視界にクルマが連なることは滅多にありませんし、
間違っても人は1人も歩いていません。
それでもここモンキーマイア(までの道を含め)は世界的にも大事な場所。世界遺産です。
半島への入口でもある分岐には、立派な(?)看板もあるのですが。。。
シャーク湾世界遺産地域、とでも訳すのでしょうか。けど・・・
シンプル過ぎて目立ちません!(^^)!
辛うじて、看板が目立つように電燈が用意されていますから、夜間でも間違いなく見失うことはありません。
写真は、モンキーマイアから帰る時です。日中は太陽がとても近く感じます。
なぜなら、パースからモンキーマイアに行く途中に、南回帰線(カプリコーン)を通過します。
南回帰線を超えたら、もうほとんど熱帯に突入したと言っても過言ではありません。
パースを出た時の早朝の気温は10℃くらいでしたが、南回帰線を超える当たりから気温は一気に30℃越え。
20℃以上も上昇すれば体感気温も「暑い~」と感じるところですが、ホンの4時間程度では身体が慣れていないので、すぐに汗はかかないんですよね。
なので、クルマの燃費を考えて、エアコンは入れませんでした。
クルマの窓は全開!(うそ、半開くらいです。)
後部座席に乗っている子供たちは強風を浴びて、さぞ迷惑をしているだろう、と思いきや。しばらくはその強風で遊んで時間を過ごしてくれました。
それも飽きたころに「のどか湧いた。あちゅい!」
やっぱり、乾燥と高温で喉が渇いてきたようです。
パースで水を大量に仕入れておいて正解でした。
但し、クーラーボックスを用意していなかったので、ペットボトルはいつの間にかお湯になっていたのは言うまでもありません。
どこまでも青空が切れない、シャーク湾の上空。
こちらも日中の写真。
モンキーマイアに向かう時は、この道が真っ暗だったことは言うまでもありません。
かなり横道にそれてしまいました!(^^)!
兎に角何もありません。
その証拠がこの写真。
昨日も書きましたが、自分にとってとっても好きな写真のうちの1枚、分岐にある道路標識から、ここのハメリンプールの入口までの、およそ34キロの間は、電話が無いと言ってます。
それ以外のマークは見ての通り、キャンプサイトがあることと、食べ物があることを指しています。が、食べ物といってもスナックが1,2種類、コーヒーがポットに入っているので、自分で入れる、くらいの規模でも立派な売店であることがオーストラリアの特徴です。看板に偽り無し(?)かな??
ここに来れば電話がつながるということをわざわざ書いているくらいですから、この30キロもの間、本当に何も存在していません。
ハメリンプールには人も住んでいるというのに。
しかし、驚くのはまだ早いです。
この先の町は、DENHAM(デンハムかデナムと読みます)までの90キロもの間、やっぱり何もありません。多分なくても誰も困らないから、何もないんです。
(コンビニがあれば利用者もいるでしょうが、儲からないでしょうね)
34キロ+90キロ= 約124キロもの距離が、現地にいくと「もののついで」の距離になてしまうから不思議なものです。
誰もみていないから制限速度もあってないようなもの。
一応舗装はされていますし、アップダウンがあるため、先の先までクルマが走っているのか全部みえてしまいます。
かくして、124キロの道を120キロくらいで走るため、ものの1時間で走り切ってしまうことが運転中に計算できます。
北に行っても西に行ってもまだまだ奥が深いオーストラリアです。
「ねえ、まだ~?つかないの?」
時間と距離の感覚が全くない子供たちの恨み節のような声が聞こえてきました。
写真:2007年8月