シャーク湾を国道1号からひたすら120キロ北上すると、モンキーマイア・リゾートに到着するかというと、まだです。
もう一息、のその前にローカルな空港を経由してから、ようやくリゾートの入口に到着となります。
ローカルな空港は、1日1便あるかないか。多分個人所有の(といっても、お金持ちではなく、一般の足として牧場主や地主が普通に)プライベート飛行機、グライダーが飛んでいたりするするので、本当のところ、1日に何便滑走路を利用されているのかわかりません。とにかく飛んでません。バラック風な建物があるだけ。
空港なのに、な~んにもない!
またまた横道に逸れてしまいました。
モンキーマイア・リゾートを有するシャーク半島。
他に研究開発の対象にもなっている場所ノハメリンプール以外、何もない半島かというとそんなことはありません。
なんと、このシャーク半島。モンキーマイアリゾートに向かう手前40キロのところに、小さいながらタウンとストリートがあります。
昨日も紹介した、デナムという町。
本当に小さい。
小さな漁港というか、船着き場が複数あり、数隻の船が止まっている。
それに沿って、メインストリートが海岸沿いに1本。
それも端から端まで約300メートルもないでしょう。
数軒のレストランと1,2軒のショップ、数軒のモーテルがあるだけ。
メインストリートから外れたところに住宅の一軒家が点在します。
本当に何もない。でも、ないもない良さが溢れています。
ここではのんびりとした時間が溢れています。
この時はシャーク湾に沈む夕日をどうしても見たかったので、クルマを飛ばして、何とか間に合いました。
インド洋に沈む夕日なんて、滅多に見れるものではありません。
それに、沖合いに浮かぶ、漁師の子船。
いつ思い出してもきれいだなあ。
この時の滞在時間は15分程度。子供たちは夕日なんてまるで興味がなく、ただ砂の上を走り回っていただけのようでした。
のんびりとした時間に、朝から夜までの間に切替わる情景。
のんびりと海辺のベンチでずっとしゃべり続ける女性2人。
地元なのか、幼児と犬を連れて、メインストリートの中央を堂々と散歩する家族。
これこそ、どこの国のシティではできない事です。
私たちもまねたわけではありませんが、クルマも全然こないので、車道を悠々と歩きました。
実は、更に昔、1998年に一度このデナムのタウンに泊まったことがあります。
まだモンキーマイア・リゾートに予約も何も取って無く、しかもデナムを通過しようとしたときには、夜の8時を回っていたため、モーテルのたくさんあるデナムに泊まることにしたのでした。
それも、とっても素敵な夜。
お金を掛けないないため、キャラバンパークの、一番安いキャビンを選択。
カギがなくて閉まらない窓。その日の夜は台風並みの強風が一体を通り過ぎたらしく、明け方まで閉まらない窓がバタバタ、バタバタと鳴りっぱなしで、まったく熟睡する間もなく、翌朝早くにモンキーマイアビーチに向かったのを憶えています。
強烈な自然体験ですから!(^^)!
それでも、デナムのタウンには、素敵なレストランが数件ありました。
全てシーフードのお店で、明かりは全て街灯かろうそくの炎。
レンガかと思ったのは、シャークベイから掘り出した貝殻の堆積物で建物を作ったのでした。
普通に人が住んでいるため、ここはリゾート地ではありません。
けど、生活そのものはリゾートそのものです。
2日ではなく、1週間はいても、楽しめるかもしれません。
子どもたちだって、「あれだめ、これあぶない」なんて言われるより、自由に放し飼いにさせてくれる方が良いよね!だから、子供たちだって楽しめるだろうと思います。デナム、よろしくね!
写真:2007年8月