これから年末年始。既に帰省して実家にいる人、向っている人、まだまだ仕事している(銀行は混んでいるし、デパートやショップは今が稼ぎ時ですね)人、既に日本を飛び立って海外に行ってしまった人、いろいろですね。年末らしくなってきました。
一方で南半球はこれから真夏に向ってまっしぐら。オーストラリアでも真夏日を迎えています。
特に西オーストラリア州都パースでは連日30℃を超え、今日29日は34℃の予想。真夏の年末年始でこれではおせちもお雑煮も暑くて食べられないなあ。
真夏のオーストラリアの毎年の出来事といえば、ブッシュファイヤー(日本語でいえば、山火事に近いですが、山でないところでも火事になるから、ちょっと違いますが)。
40℃が連日続けば草木も完全に乾燥し、火種があれば一気に燃え広がります。
(燃え色がり方はオーストラリア独特の自然環境もありますが、その説明はいずれまた)
雷が落ちたり、木々が擦れたりして、火が発生することもあれば、最近では住宅地が郊外に広がっているため、火の不始末によって、人災になっている例もあるそうです。
(バーベキューやたばこの火の不始末など、日本でも住宅が火事になる例もありますね)
ブッシュファイヤーは、通常ブッシュがあるところ、つまり住宅街の郊外なので、特別心配はありませんが、この数年は地球温暖化の影響なのか、住宅地の近郊まで火の手が迫っている報道が急増しています。
西オーストラリアの首都パース、南オーストラリアの首都アデレード、メルボルンの近郊の観光地グレートオーシャンロード、気温が滅多にあがらないはずのタスマニア州。
こういったところもブッシュファイヤーが起きやすくなります。
で、実際に経験したことがあるかというと、パースから郊外を抜けてレンタカーでドライブをしたときに、ブッシュファイヤーが前日起きたのか、低木の木々が黒焦げたエリアを突き抜けたことがあります。
それも、首都パースのシティーからわずかクルマで40分ほどの地域。ブッシュファイヤーが起きた黒こげブッシュを時速80キロのスピードで抜けるのに、およそ10分掛かりました。オーストラリアの広大さはこんなところでも体験してしまいました。
既にメルボルン観光の目玉の1つでもある、グレートオーシャンロード付近でもブッシュファイヤーが起きて、危険な箇所があるとのレポートも入ってきています。
それも、オーストラリアの大自然の1面であると捉えるしかないでしょう。
緑豊かな、水資源の溢れる日本と、広大だけど乾燥した大地が広がるオーストラリア。
このコントラストは身体で覚えるしかありません。
目で見て、肌で気温を感じブッシュファイヤの焼けた草木のにおいを嗅いで五感で感じてこそ、自然と触れ合っているんだと言えると思います。
さあ、地球の自然の凄さを感じるために、オーストラリアに行きましょう。