ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

日本一詳しいゴールドコーストマラソン2016 30㌔を超え、感極まる

スタートポイントでもあるサウスポート公園の、正面入り口付近まで近づいてきました。久々に後ろを振りかえって一枚。

このあたりで一緒に走るランナーの全員の足取りが重い。。。

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ということで、ついに30キロを超えました。

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時間。3時間31分。6分遅れのスタートのため、3時間25分
仮にここで走るのを止め、1時間6キロのペースで2時間歩いたとしても5時間25分。
制限時間6時間20分以内に無事にゴールできそうです

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もうそれだけでもとっても嬉しい気分。
しかも、まだもう少し走れそう。
それでも最後までケアを怠ってはいけません。
・栄養補給食品(バー)の補給
1時間半から1時間ごとに補給する予定だった、栄養補給食品(バー)は3回目を迎えますが、なぜかどうしても食欲がありません。
既に1時間前の2回目の時も食欲があまりわかなかったため、半分しか食べられず、残りの半分を平らげることに専念。暑さでバーが溶けかかっていて、周りの紙を引っ剥がすのに時間が掛かりましたが、焦らず、ゆっくりと。そもそもここまで来れれば10分くらいゆっくり休憩を取っても大丈夫だしなあ。
・水分補給
給水ポイント、そして5キロごとに何度もお世話になってきたスポーツドリンク。

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カップに半分くらいしか入っていない少な目のものを選びましたが、なぜかこちらも全部飲みほすことができません。2.5㌔毎に水分補給してきたら、喉も胃も水分を欲しがっていないのかな。
かといって、お腹がいっぱいなわけじゃないんだけどね。
・ヒザのアイシングなど
さて、だいぶ疲労が見えないところで広がっているはず。
そこで、3度、水を両ひざに掛けます。さすがに3回目なので、シューズに掛けるような失敗はしませんが、上半身にも疲れが来たのか、カップを持つ手が多少プルプルと震えが来ました。
ああ、疲れがきたかな?
念のため、あまり疲れをとるのに関係ないですが、両ひじと両手にも水を浸しました。

(ぬるいけど、気持ちいい。)

もちろん、首にも水を浸して(もちょっと気持ちいい!)。こちらは完全に暑さ対策。本当は頭から水をぶっかけたい気分ですが、それをやると来ているTシャツが全部吸ってしまうことがわかっているため、諦めました。

それから、太ももとおしりを両手でパンパンと叩く。

25キロ以降、5キロごと、叩くと筋肉の緊張がほぐれるとマラソンのトレーニング本に書いてありましたが、効き目があったのか、実感はできてませんが、念には念を。

30キロ過ぎで、沿道で休んでいるランナーで一番多いのが、足首のストレッチのため。

足首に負担が掛かり、前に足が踏み出せない状態の人があちこちにいます。そこで立ったまま足首をぐりぐりとひねったり。
高齢者だけでなく、わりと若いランナー(欧米のランナーも)もストレッチ。筋力を付けておかないと無理がくるのか、または序盤に自分のペースを守らずに、小刻みなダッシュをしたりすると、のちのちこのような事態を引き起こすことを目の当たりにした気分です。

初心者で、フルマラソン初参加の自分も同じことになることを想定してました。
言われているのが、足に熱を持ってシューズがパンパンになってしまうらしいです。
その場合、一旦シューズを脱いで、紐を結び直すことがいいそうですが、今まで無理な走りをしてこなかったおかげか、足首の痛みも全くなし!

このまま休まず行っちゃおう!

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道路の反対側に目をやると、続々とゴールに向かっていくランナーたちが目に飛び込む。
沿道に手を振って余裕で走っているランナー。
とても息苦しそうに走っているランナー。
誰彼かまわず声援を送っている沿道の観客。
何やら演奏を続けている人。
仲間が来たのか、ひたすら盛り上がる声援。
そして、タマーに聞こえてくる、「あと少し」「がんばれ!」の日本語
もちろん、自分に対して送っているんじゃないことはわかっています。
なのに、なぜか自分に対して送ってもらっているように身体が錯覚してしまいました!
そう思った瞬間。これもなぜだかわかりませんが、突然と感極まって、両目から涙が。
溢れるほどではなかったため、視界はキープできましたが、呼吸は大きく乱れるばかり。
一体どうしてしまったんだろう。
50歳にして、レースに参加でき、しかもゴールまでたどり着けそうという安心感から一気にこれまでの人生を振り返ってしまったのかもしれません。
このような幸運は今までの人生にそうそうあったのか。いやなかったからこそこの大事な瞬間に気持ちが高ぶったんだと今では思っています。
沿道の声援が無かったら、感極まることが無かったかもしれません。 

それでも、30キロ過ぎでの感涙は帰国してからも未だに忘れることができません。


これも、オーストラリアでのマラソンの醍醐味の1つです。