ということで、残り250㍍を切っています。トラック1周分。
前を走るクマモンTシャツを着たランナー。何人?
ここにきて、「走れてこれた。参加した甲斐があった!」
と同時に
「身体の痛みもケガもなく、戻れた」
と安心感と、こころにホッと感。
少しだけペースを上げてみる。残りの力を振り絞って、ラストダッシュ!
といっても、ああ、足がなかなか前に出ません。
歩いても同じスピードだったんじゃないのかな!
けど、ピンクの風船おじさんペースメーカーの集団よりも若干前に出れたということは、彼らよりもちょっとだけスピードが速いってことですね。
そして、手元の時計を見てみる。
12時20分を回っていました。
少なくても、ゴールドコーストマラソンのスタートの号俸が鳴ってからは5時間を経過しています。
じゃあ、あと6分くらいは余裕があるかな?
あとは、ゴール直前で写真撮れればいいな!
(まだそんなこと考えてました!(^^)!)
しかし、沿道の観客がこちらを見ているのがわかり、視線が痛い。
ちょっと、いやかなり恥ずかしい。
うん、そんなこと、やっぱりやめようか。
先ほどから、前方から、マイクの声が聞こえています。
なにやら声援を送っているようですが、間もなくゴール地点だということが
わかります。
近づくにつれ、マイクからは日本語の声援であることがわかりました。
年なのか、疲労からなのか、なんだか耳が遠くなって、よく聞き取れませんでしたが、
「ゴールまで頑張ってください」、とでも言っているように聞こえた。
しかも、(これも空耳かもしれませんが)自分の名前を呼んでいるように聞こえます。
気のせいかなあ。
あ、ゴールゲートだ!
もうあと数十㍍。
あと10秒で来るれそうだ。
最後まで歩かず、無理せず。
5、4、3、2、1秒。
そして、
Goaaaaaal!
タイムは5時間2分10秒。
そして、ネット(実際走り始めてからの)タイムは
4時間55分37秒。
なんと、5時間を切っちゃいました。
目標タイム6時間を1時間も短縮です(初マラソンだからよくわかってなかった!)
ゲートを超えて、ふと振り向くとちょうど逆光に照らされ、ゴールゲートが
輝いていました。
直後に続々とゴールに入ってくる選手たち。
みな思い思いに達成感を味わっていることでしょう。
係員にもう少しゲートから離れるよう促され、少しはずれたところにボランティアの係員を発見。
思い出に残る、ゴールゲートと一緒にパチリ。
写真をみながら、今更ながら、いやあ、ゴール地点って、こんなになっていたんだ。
しかも、大型の液晶モニターがあったり、ちょうどもう1人のピンクのペースメーカーおじさんがゴールに向かっていたり。多くの大会関係者、ボランティアが点在してたり・・・どうみても、この人ランナーなの?と思える人がいたり。
多くの人に支えられ、ここまで頑張ってくれた自分の身体にも感謝。
もちろん、学校があるため、家族を連れてくることはできなかったので、送り出してくれた家族にも、もちろん感謝です。
いろんなことが頭の中でぐるぐるまわってました。
邪魔になるので、そろそろゴール地点を後にし、会場を出ることにします。