宿泊先である民泊にお邪魔し、部屋に荷物を置いたあと、軽いからだになったせいかなんだか会話する元気が出てきた。重い荷物を下ろしただけなのに、心も軽くなっている??
ここで、なぜ民泊を始めたのか?
そもそも、ゴールコースト出身なの?
英語圏、特に白人女性の場合、私たちアジア人の目から見ると、どこの国の出身なのか全く判断できない。加えて、移民の国オーストラリア。両親かどちらかが外国から移住して、二世、三世なんてざらですから、あまり深く考えても仕方ありません。
けど、ゴールドコースト出身かどうかだけでも気になりました。
「私はもともとはクイーンズランドの北部のほうの出身だから、ゴールドコースト育ちではありません。」
「ケアンズのあたりですか?」
ケアンズはクイーンズランド州からみると北部のほうですね。
「ケアンズまでは行きません。もっと内陸のほうの小さな町です」
こうなるともうお手上げ。
実はクイーンズランド州の内陸もかなり奥深く、突き抜けるとノーザンテリテリトリー準州の州境にたどり着き、そこを過ぎればウルル・エアーズロック。
いかにクイーンズランド州内陸まで広がっているか、わかります。地図を見てくださいね。
日本で言えば、バスが1日数本しか走っていないような片田舎から、(いきなり東京、じゃ大きすぎるな、ゴールドコーストの人口規模だと、)岡山か富山くらいにやってきたか。
それでも建物も人口もレストランもショップも段違いに多くなります。
まあ、そんな感じのことを言っておりました。
でも、いつごろ片田舎からゴールドコーストに来たんだろう。
大学時代?高校時代?
さすがにまだまだ30歳前くらいの若い女性には聞けませんでしたねえ。
一方、私がゴールドコーストの、この場所を選択した理由です。
「ゴールドコーストマラソンに参加するためです」
「マラソン?走るの?どれくらい?」
「フルマラソンです!」
「そんな長い距離を走るの?クレージー?」
「あれ、そんなにクレージーですか?」
「そんなに長くみんな走らない」
そうか、スポーツ大国オーストラリアといっても千差万別。
もっと楽しめるスポーツもたくさんあるからね。
たぶん我慢比べに映ったのかもしれない。
「けど、今回初めて走るので、走れなくなるかもしれない」
「いいじゃない。目標タイムは?」
「制限時間が6時間半(正確には6時間20分)だから、6時間かな」
「グッド ジョブ!」
何がグッドでジョブなんだろう、と思いながら、次の話題に
「ゴールドコーストは10数年ぶりなので、何が変わったのか見たくて・・・」
・・・特に反応がない。そうか、10数年前にはゴールドコーストにはいなかったしね。
んんん。。。
話題を変える。
「サーファーズパラダイスではなくて、ブロードビーチにしたのは環境が静かだから」
「このあたりはとても静かよ」
「それに、Gリンクの駅まで歩いて近そうだから。
マラソンのスタートは、サウスポートにある公園で、サウスポート駅から歩いて近いし。だからGリンク沿いで泊まる場所をさがしてました」
「そう、確かに近い。フロリダガーデンの駅まで歩いて10分もかからないから」
うそ。実際に歩いたら10分では着きません。
まあ、そんな1分2分単位で困ることがないオーストラリア人。
10分も待てば次の路面電車がやってくる大都会だから、片田舎出身の彼女からすれば
公共機関が充実しているゴールドコーストはとっても便利に映っているでしょう。
(という質問をしたかったけど、言えない。言葉にできなかった!)
2人の(どうでもいいだらだら)トークはまだまだ続く・・・