ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

ゴールドコーストで民泊7 主(あるじ)のお仕事

マルセロに会ったのは、やっぱりずっと後になりました。

 

ゴールドコーストラソンに参加した、滞在2日目。
レースを終えて戻ったところ、やっぱりケイティーしかいない。
マルセロはどこに行ったのか。
気になりつつ、ケイティーにはマラソン大会参加の結果報告。
「今日はどうだった?いい天気だったけど、走れた?」
「おかげさまで完走できました。」
「目標6時間って行ってたけど、どうだった?」
「目標を大幅に上回って、5時間を切ることができたよ」
「ええ、それはすごい。初マラソンなのに。マルセロもマラソン大会に参加するなんてすごいって 言ってたよ」(のような言い方だったと思う)


そうか、前日ケイティーに話した内容がそのままマルセロに報告されていたわけだね。
ということで、マラソン大会の参加状況はケイティーから報告されることを前提に、後で何を話すか決めようっと。


レース後にシャワーを借り、着替えをし、遅いランチとマッサージをしに再度外出。
レース終了後に、フルマラソン参加者だけに与えられるフルーツ(バナナとオレンジ)、水などを取り過ぎたせいか、疲労がピークだからなのか、食欲はほとんどない。
時間も既に15:00.ランチタイムという気分でもないので、ディナーを兼ねて夜まで外出だ。

となると、マルセロにはますます会えない。
今夜会えないとなると、朝も早い時間からチェックアウトして帰国なので、本当に会えないまま。
なんだかねえ。
と心配なげな顔はしてなかったはずだったが、外出直前、

ケイティーから「マルセロは夜には帰るから」

と一言。
翌日から仕事が普通にあるから、そんな遅い時間までいないはずはないとのこと。
そうだよね。遊んでいるわけやじゃないし。

 

今日もまた早めの夕食を終え、早めに戻ったところ、

ソファに座っているマルセロを発見。
前日は暗い明かりの下で彼を目撃しましたが、今日は明るいリビングのもと、全体がわかりました。
見た目は30代前半か。座っていたのでわかりませんが、肩幅もがっちりしていて、100%スポーツマン。

 

で、もう一度フルマラソンの完走報告。
完走したこと、初めての割りに5時間を切ったこと(それも50代で!!!)などを
ほめてもらったことだけはよく覚えていますが、それも彼のお仕事を聞くまで。


後はすっかり忘れるほど、彼の仕事は興味深かったんでした。


「で、マルセロは普段、どんな仕事をしているんですか?」
とようやく本題に取り掛かる。
「スポーツを教えているんだよ。日本の伝統的なスポーツの1つでもあるし」
(相撲はないな、この体型は・・・となると)
「剣道か、柔道ですか?」
「違う」
「もしかしたら、ブラジル出身?(と違う質問をしていた)」
「そう、ブラジルから」
「となると、空手?(極真空手はブラジルでも有名)」
「違う。柔道に近い」
うーん、ぜんぜんわかりません。日本初のスポーツって、いろいろありそうで、案外弱いんです!
柔術を教えているんだ」
「んん?柔術(じゅうじゅつ)?」
聞いたことはありますが、スポーツとしてどんなものか、全くわかりません。
確か、柔道と同じようなスポーツのようだったような。
「柔道とレスリングの中間のようなものだよ」
レスリングのルールもよくわかっていないから、ますますわからない。
どうせわからないだろう、と察してくれたのか(たぶんほとんど誰もわからないだろう)スマートフォンで、教え子の試合を見せくれた。
やっぱり、柔道っぽい?けど、レスリングも多少入っている?
ビデオを見ながらルールを教えてくれるが、英語だし(日本語でも)わからなかった。
けど、ブラジルでは相当はやっていることは確かなよう。
なんと、彼は「黒帯」だったのだ。つまり、上級の凄腕。
で、なんでまたオーストラリアへ??
「オーストラリアで柔術を広めることを目的に来たんだ」
あ、そういうことですか。
ほとんど移民というより、まるで布教みたいですね。

 

そこで、前日にみた、冷蔵庫に貼ってあった予定表を思い出した。
もしかしたら、南アメリカへの旅行は、彼の実家へ旅行するのではなく、ケイティーを連れて「帰国する」ということなんじゃないかな?

今度はケイティーに対して疑問が湧いてきた。
続く。

 

記事:2016年7月3日