タスマニア随一の世界遺産、クレイドルマウンテン入りした翌日。
いよいよ本格的にウオーキング、出来れば小登山で絶景ポイントへ。
しかもあり得ないほどの晴天。雲がほとんど見当たらず直射日光が眩しいくらい。
こんなラッキーなことがあるのか。
(いや、実際に晴れているんだから、あるんです!)
若干ゆっくり目の朝食を終えて、9時すぐに宿を出発。
宿は昨日説明しましたビジターセンタよりも下界寄りにあるとはいえ、クルマで約3分の距離。
ビジターセンタを経由して、いよいよクレイドルマウンテン国立公園のゲートをくぐり、第一のポイント、ROONY CREEK(ルーニークリーク)へ。
クルマで約10分の距離だが、アップダウンが厳しく、歩いたら1時間以上の行程(実際、国立公園入り口からROONY CREEKまでウオーキングできるボードなどがある)
既に前日下見とボードウオークを10分程度歩いているので、準備は万端。早速スタート。
ウオーキングボード(オーバーランドトラック)は15分ほど続き、そのあとは自然の歩道が続く。
ところどころに石の階段があり、少しづつアップするごとに周りの景色が変わっていく。
雪解け水のように染み渡る通路を通り抜け、水浸しになっているが、山らしくなってきたところで、徐々にアップダウンが始まり、これぞクレイドルマウンテンの壮大な景色が展開し始める。
ウオンバット プー(Wonbat Poo)
ハイキングコースの中では、ビューポイントのメッカかもしれません。
もっともお手軽なコースでは、これまたクレイドルマウンテンに行ったら皆さん必ず目指すか、経由するポイント、ダブ湖(Dove Lake)まで抜けて、シャトルバスなりなんなりで帰ってくることも可能。
もちろんそれだけでもタスマニアの原生林を楽しむことはできますが、それ以上にできるだけ上からの景色を眺めるにはウオンバット プーまで行くことをお奨めします。
ちなみに、名前がウオンバットとついていますが、湖の周りにウオンバットがうじゃうじゃいるなんてことはまったくありません。
実はこの間にも透明だった水が徐々に赤茶色を帯びた色に変わり始めます。
この色、実はタンニン。紅茶の色と全く同じ成分が染み渡っているんですね。
だから、鉄などが錆びて、流れ出たものとは全く異なります。
本当、自然って奥が深い。
タスマニアは世界でも一番きれいな空気と水があると言われていますが、その中でも更に大自然の中の空気と水。
きっとこの水もおいしいんだろうなあ。けど飲むことはせずにひたすら前進。
(トイレが無いことを知っていたので、近くなっても困ることから、予防のため、諦めました)
さて、ウオンバット プーまでの間は、一旦大きく傾斜を登るため、風景が広がります。
階段を1段1段上がることに下界が開けるように、ここでも、たくさんの湖(池?)を下界に見ることができます。
天気が良く、これだけ晴れ渡っていると遠くの景色も同時に見れることから、
「なんなら天気の良いうちに、もっと上まで上がってみたいなあ。」
とこのときは欲が出てきました。
ただ、そうはいっても子連れ旅行。
あまり無理はしないで、時間を見ながら、最後は途中で引き返すことも計算しながら、マイペースを貫くこと。
行きたいところまで行こうなんて、絶対に思わないでくださいね。
写真:2017年3月29日