ダーリングハーバーまで下りてくると30キロ。
係員も暇してる?
ハイウェイの上り下りのたった1キロ半が、まるで5、6キロにも感じるほど。
疲れているのはランナー全員かもしれません。なんてったって、走っている人が「いない」。
歩道に上がってストレッチする人。ゆっくり歩く人・・・
私は??
水分補給(30キロなのでエナジードリンク)して、ラン再開です。
ダーリングハーバーの真裏あたり。
シーフードが美味しく食べられるフィッシュマーケットまでは近くまで来ていますが、
若干遠い。寄り道したかったなあ。
その後桟橋よりに若干もどったところで、先ほどハイウェイの上から、「ゴマ粒のように」人が見えた、ピアモントの桟橋へ。
観光地のど真ん中。
しかも、桟橋を行って帰ってくる。桟橋の両端には観光客が歩いている。
我々ランナーに手を振って応援してくれる人。
我関せず、全く自分の世界に浸っている人。
人それぞれも、オーストラリアらしいですね。
・The Star
さっき、最大の再開発地、バランガルー(おぼえにくい~)を通ってきたばかりですが、昔からある、スターカジノ&ホテルのThe Starも健在(だと思う)。
思う、と書いたのは、午前中に通過したので、誰一人としてすれ違わなかった!
カジノをやるような人たちが、早朝から散歩するとは思えないし、人種が違うから当たり前かなあ。
なんてことを考えていると、このあたりは細かいアップダウンが続き「もう勘弁してくれ」。
そのうえピアモント地区。このあたりは名前の通り多くのふ頭で、それに沿って走るので、右左折にUターン。
前方の人に一見追いついたかに見えて、その実離れていたり、錯覚も。
・変わる足元の景色
ずっと走ってきたアスファルト。
これが、桟橋の途中でいきなり板張りに変わるところが、これまたオーストラリアらしい。
足の感触も変わり、ちょっとおもしろい。
海沿いでもあるので、適度な風(早朝よりはだいぶ風が弱まっている)を受けながら1キロほど走っていると、シドニーならではの体験が目前に。
・変わる足元の景色2
板張りを走っていたのもつかの間。
今度は「線路」の登場だ。
線路といっても現役の電車が入っているわけではありません。
昔々、船なら荷物の積み下ろしを、トロッコのような列車に積み荷を乗せ、集配していた模様。
その面影がふ頭のいたるところに線路だけが残っています。
その上がマラソンのコースになっているのがすごいですね。
だって、力尽きて走っているランナーにとっては、線路のわずかな隙間に足を取られて、転倒してしまう、なんてことがあるかもしれないのに。
と、どうでもいいことを考えているうちに35キロを経過。
ショッピングセンターが乱立するダーリングハーバーに帰ってきました。
しかも、今度は裏通りではなく、観光客も一緒に歩く、ショップ前を走り抜ける。
それも、ビニールのテープ1本隔てただけで。
・再登場。ポップの応援
ダーリングハーバーをひたすら走る。
お洒落なレストラン、ショップ、水族館などの建物を見学しながら。
ふと、ランナーを応援する、ポップを掲げた女性が前方に出現。
なんか見たことのある風景だと思ったら、行きの7キロ付近、ハイドバークで応援してくれていたオージー女性が駆けつけてくれてました。
なんだか嬉しいですね。ここまでやってくれると(本当は恋人か友達がいたのかもしれませんが)。
面白い体験はまだまだ続く。
前方を走っていた、がたいの良いオージーの男2人。
突然コースを外れて、沿道に連なるレストランの1軒に消えていった。
トイレ休憩?いや、そんな感じじゃななかったな。
ドリンクタイム?となると確実にアルコールでガソリン補給か。
その後レースに戻ったかなあ?
追跡していれば良かったなあ。
そうこうしているうちに、再び隣接のバランガルーまで戻ってきた。
ということはハーバーブリッジを潜り、その先に豆粒のように見えたゴールのオペラハウス。
38キロ過ぎ。
右側が最新のレストラン街。左側がフェリー群。
残り5キロ。ラストスパートだ(嘘です)。
そんな元気のある人はとっくにゴールしてしまっているでしょう。
残りの「たった5キロ」に何分、いや何時間かかるのか。5キロが遠いなあ。
写真:2018年9月16日