ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

令和とオーストラリア ウルル登頂禁止に向けて

いよいよ秒読み段階に入りました。

10月26日にウルル(エアーズロック)の登頂が禁止になります。
自分の個人的なオーストラリアの最近のニュースと言えば、成田ーパース
直行便開設。


オーストラリア好きな仲間の最近のニュースと言えば、ワールドカップラグビー
日本で開催になり、競合オーストラリアチームが来日して、素晴らしいプレーが
見れる。などなど。

 

ところが、世界ではオーストラリアに別の目線で見てました。
ウルル登頂禁止はどうも世界的なニュースになっているようです。


その証拠に、世界の多くのオーストラリア向け旅行の中で、ウルル周辺への旅行者が
増加中だとか。
期限が決まっていると、「じゃ、それまでになんとかしなくちゃ!」
って思うのは、日本人だけではなくて、世界のどの国でも思っているんでしょうか。

では、自分が10月26日までに「ウルルに行かないの?」と言われれば、間違いなく回答は「急いでいないから、行かない」
と答えるでしょう。


それは、単純に、ウルルよりも優先して行くところがあるから。
そして、複雑な感情としては、「わざわざファイナルコールに、人の家の庭に入ることもないでしょう」という、相手の立場にたった、思いやりの感情を持てるかどうかです。

 

逆の立場を考えてみましょう。


もし自分が近所にある神社の管理人(こんな役割は普通ないと思いますが)だったとします。
社(やしろ)の奥には祭りどころがあり、入り口には鍵が掛かっていません。
普通の日本人だったら、年始や季節のお参りなどが無い限り、建物の中に入っていくことはないはずです。入るのが失礼だからとわかっているからです。


しかし、外国からの観光客が、神社は珍しいものだからと、勝手に部屋に上がり込んできたら、気持ちいいことではないですよね。


まさしく、ウルルはそんなところです。

もともとの先住民、アボリジニが住んでいて(住居でもあった)、ウルルは聖地。日本の寺神社と同じく、神聖な場所。
その場所に勝手に入っていたのが、今までの私たちだったんです。

 

ツアー客は盛況なようで、ウルルには大量の人がむかっています。最終的に現地のアボリジニの意向を受けた地元オーストラリアの現地スタッフや代理店から「できれば上らないで欲しい。
理由は「彼らの聖地だから」と説明したあと、登頂を取りやめる人も多いそうですので、一定の理解は進んでます。


しかし、旅行代理店も、登頂最後のツアーを謳って人を集めているわけですから、なかなか本音を伝えることは難しいでしょうね。

 

一生の思い出として登るか、神聖な場所だと理解して周囲を見学するだけにするか。
心が揺れるかと思いますが、最後の決断はご自身で良く考えて欲しいと思います。


深く考え、悩むことも人間の成長の1つですから。