ライトレールが走る、キャピタルスクエア前。現在唯一の路面電車
シドニーが持続可能なエコシティーを目指し、変貌を遂げています。
1年前、「まだ終わりが見えない」と思っていたシドニーの大工事。
シティーに流れる大動脈の幹線道路を次々にストップさせ、目抜き通りに線路を引く。
ライトレールの拡大により、路面電車の充実を図る、シドニーの今の姿。
シドニーのシティー大動脈でもある、サーキュラーキーからウインヤード駅近くの繁華街を通り抜け、市役所やこのブログに何度も登場したQVB(クイーンビクトリアビルディング)前を通過してセントラルへ南下する観光の大動脈。
しかもクルマの流入激しい中心地中の中心地。
日本だと、新宿駅前ロータリーといったところか。
ここに、路面電車を走らせるために、道路を通行止めにして線路を引く工事をずっと続けて早4年!
今も工事車両関係車だけが走っている。
現在はこのとおり。だがあと少しで完成だ!
年末にはここを先ほどのライトレールの上を走る路面電車が街を通過する、予定である(笑)。
なんせ、オーストラリア。計画は計画だけど、そのまま進むとは思えません。
電車がうまく動かなかったり、信号待ちで路面電車が詰まったり、と当面はうまく制御ができない気がするなあ(筆者感想)。
ダイヤ通りに走らせるには、年を越して2020年になってから、と見ています(^^♪
まあ、でもここまできたら大したものです。
線路を引き始めた当初は、迂回する各所の道路で渋滞が生じたり、シティーの利用者からブーイング満載だったとか。
同じ状況がゴールドコーストでもありました。
でもこちらも数年前に路面電車ライトレール「Gリンク」が開通し、今では観光客だけでなく、市民の足として、十分に役割を果たしているそうです。
さて、ゴールドコーストの成功がそのままシドニーにも当てはまるかどうかは分かりませんが、人間慣れの問題。
多分、あっという間に市民の足となり、通勤・通学・買い物客に利用されることだと思っています。
だって、路線のわかりにくいバスよりも、観光客にとっては確実に行先がわかっているから、わかりやすいですしね。
ちなみにこの路線。結構市内各所まで伸びるようです。
出発地点のサーキュラーキー駅(という名前が付くのかな?)
右側を行くとサーキュラーキー。
日本だと大きな車輪止めがありますが、ここまで緑の芝生でも覆いつくすんでしょうか?オーストラリアらしいですね。
人口の集中する中、それでも環境に気を配り、排気ガスを少しでも少なくし、シティのど真ん中に路面電車を走らせてしまうなんて、やはり志しがかなり高くないとできないでしょう。
残念ながら日本だと「これを作ると誰が儲かるんだ!」とか、利権が絡み合って、何も進まないでしょう。
だから、なかなか進まなくても、出来上がりを楽しみにしてますよ!
写真:2019年8月10日、14日