シドニー・ダーリングハーバーから観光名称のロックスへの帰り道。
真っすぐ戻らず寄り道したくなって、寄ってきました。
太古の昔から、アボリジニたちもこの高台に登って、星を探して(眺めて)いたそうですので、シドニーではかなり良くみえたんでしょうね。
その後大気汚染などで星もあまり見えなくなって1982年、天文台としての役目も終わり博物館として今も活躍しています。
高台から真裏にある天文台方向。
右奥後方に聳え立つビルはバランガルーで建設中のカジノ。2020年オープンを目指す
正面奥がダーリングハーバー
とまあ、それよりも人気なのはなんといってもこの場所からの眺めでしょうね。
既に日は傾いていますが、それにつれて人もわさわさと増えているようです。
オージーの皆さん、夜景狙いなんでしょうか。
それとも、愛を語るのが目的かな?
高価なカメラを構えている人もちらほら。
その方向に目をやると・・・
右手にハーバーブリッジが見えます。
ハーバーブリッジを渡るとその先は北シドニー(ノースシドニー)。
北上すればクイーンズランド州まで行き着きますよ。超ロングドライブですが(笑)
左手に見える桟橋の手前まで、古き良きシドニーの建物が佇んでいます。
このような景観はシドニー中でぽつんぽつんとだいぶ少なくなってきました。
でも、いい雰囲気ですね。
上流に行くとパラマタリバーに繋がる
アーガイルカットを上から眺める
せっかく来たんだから、こちらも。
通常、アーガイルカットは、下のトンネルを通過しますが、天文台からロックスに向かう途中、このようなトンネルの景色を見ることができます。
天文台方面からロックス方面へ。
ここはクルマは通らないため、自転車と歩道がメインになっています。
そのため、とても静かな上汚れが目立ちませんね。
アーガイルカットのトンネル。
昔、イギリスから連れてこられた囚人たちがハンマーとノミだけで掘り続けた場所。
1843年から16年掛かったそうで、いかに困難な工事か、ここに来るとわかります。
このギザギザ感が当時の囚人たちの工事の苦労が伺えます。
先ほどのトンネルを通過すると、その先にはロックスをはじめ、観光名所のサーキューラーキー、オペラハウスと戦後にできたモニュメントが見られますが、この周辺は、1800年代からの古き良き時代の名残を感じることができます。
距離にして1キロ以内、時間にして15分以内。
シドニーの歴史を肌で感じるのであれば、ロックス側からこのアーガイルカットのトンネルを抜けるとさきほどの天文台にたどり着けます。
ほんの30分、寄り道して歴史を感じませんか?
写真:2019年8月12日