どうしても、旅と旅行って、違うんだよなあ、といつもいつも思ってしまいます。
どちらの言葉も、明確な定義はなく、本当はいきつく先は同じなんですが。
ここでは無理やり感はありますが、旅行は「ツアー」、旅は「個人」で決めちゃいますね。
個人で作る旅は「重いで倍増」
旅行も旅も、人それぞれ。
旅行(つまりツアー)に参加しても十分に堪能できる人もいれば、旅慣れている人なら、個人で旅しても、「ああ、またか」で終わる人もいるでしょう。
それでも、「旅」をお勧めしたい。
なぜなら、自分で作ったプランに、成功でも失敗でも、自己責任。
よって、内容によっては「強烈な」経験をする場合がある。
しかし、強烈な失敗しなければ、その失敗も一生の思い出にもなります。
失敗の経験値も上がれば、次回以降はその失敗も回避するよう、身体が覚えてしまっているから不思議なものです。しかし更にそれを上回るような失敗に出会ってしまうかもしれないんですが。
というと、読んでいる人がみな、「失敗したくないので、やっぱりツアーのほうがいい」となってしまいますよね。それでは面白くない。
でも、それでもやっぱり失敗は重ねて成長して欲しい。
そこで、オーストラリアであれば、多少失敗しても大きなダメージでは無いように思えるので、まずはオーストラリアで失敗の経験はあるかも、と思います。
ちなみに、自分も他国で失敗の経験や、失敗した人の体験談を聞いてきました。
(もちろん、皆さんには経験して欲しくないことばかりですので、スルーしても結構です)
・パスポートを含め、持参したもの全てを盗まれた。
・なぜか逮捕されて留置場で1晩過ごした。
・脅されて多額のお金を払われされた。
・睡眠薬を飲まされて、目が覚めたら知らない場所にいた。
これ、本当にあった話です(このレベルまで自分は体験したことはありませんよ)。
それに比べれば、オーストラリアでの失敗の経験は、もう少し「優しい」かも。
あ、間違っても大自然の中で無茶な行動は命に係わるので、絶対にNGですよ。
(水も持たずにアウトバックに行っちゃうとか、海岸線の道路をスピードオーバーでクルマの運転をするとか)
なんだかただ怖がらせているだけのような。
では、自分が失敗した(または予期せぬことに巻き込まれたこと)のは??
乗り継ぎ便に失敗
ついこの間の8月に経験しました。
成田空港からシドニーに向かう直行便が取れななかったため、やむなく一番安いブリスベン経由の乗り継ぎ便で向かうことに。
カンタス便なので、オーストラリア国内線も頻繁に飛んでいるし、LCCと違って(悪天候でなければ)フライトキャンセルもないし、乗継も約2時間弱の時間を確保しており、「大きなことは起こらない」と踏んでました。
しかし、起きる時は起こってしまいます。
成田を遅れて出発した余波で、ブリスベン到着も10分以上遅れた。
更にスーツケースがなかなか出てこなかった。
子供が少し具合が悪く、トイレに時間が掛かった。
一番の問題は、乗り換えの時の空港での手続き。
国際便で一旦入国したので、乗継の時は国内線移動になりますが、そこでもう一度フライトに乗る手続きをします。
ブリスベンでは、国際線ターミナルで入国が終わったところに乗継専用のカウンターがあります。
本来そのカウンターで国内線乗継ぎの手続きを行えばチェックインができることになっていますが、あろうことに、そのカウンターに空港職員がいない。
みんなそこに列なして待っている。どういうこと?
国内線ターミナルは、無料シャトルバスで約5分、2キロ先。
10分待ったところで、カウンターの職員なのか「ここでは手続きしないので、国内線ターミナルに移動して」と言ったらしく、みんな慌てて無料シャトルバス(そこから30秒先にある)へ猛ダッシュするものの、運悪く目の前でバスが出発し、次のバスまで5分待ち。
5分後やってきたバスに5分かけて移動し、国内線ターミナルでチェックインの手続きを開始したときには、乗るフライトの出発時間10分前。
もう絶対に間に合いません。
「国際線ターミナルで、今まで何してたの?」とチェックインカウンターにいたお姉さん。
はあ、あんたたち職員がいなくなって、ずっと待っていたから遅くなったんじゃないの!何を人のせいにしているだよ!
そうはいっても、シドニー行きのフライトは行ってしまいました。
乗継ぎに失敗するのは、案外こんな予想外な事態が重なった時におきるもんなんです。
やれやれ。
(続く)