日本と同じく海に囲まれているオーストラリア。
その中でも、インド洋に面している、西オーストラリア州。
東海岸のシドニーやケアンズ、ゴールドコーストと比べて、やっぱり少し違っています。
西オーストラリア州の州都パース。
オーストラリア国内と比較しても、ぽつんと離れています。
パースからゴールドコーストやケアンズに行くよりも、シンガポール、インドネシアの首都ジャカルタに行く方が、地理的にも文化的にも近いらしい。
人口も、州都パースこそ多いですが、周囲は人口の少ない市町村ばかり。
日本と比べてのんびりしているシドニーやビクトリア州メルボルンよりもさらにのんびりとしているのは、やはり他の都市から離れているからかもしれません。
インド洋。太陽が海岸に沈む。
海岸線にはまだまだ手付かずの自然がいっぱい。
そんななか、パースから電車で20分。インド洋に開かれた町、フリーマントルというところからフェリーで約30分で行ける島。
その名もロットネス島
オーストラリア国内の子供たちには、絶大な人気の島でもあります。
行ってみたい島ランキングでも毎年上位に来るほどだそうです。
日本だと、行ってみたいリゾート島ランキングで、沖縄の島がピックアップされる感じでしょうか?
そのロットネス島。
今では別の理由で有名になろうとしています。
あまり好ましい話ではありません。
なんと、コロナウイルス対策として、クルーズ船の乗客をロットネス島に隔離するというものです。
約800人の乗員・乗客を乗せたクルーズ船「ヴァスコ・ダ・ガマ」がパース沖に停泊中ですが、
前述のフリーマントルに停泊を許されなかったらしい。
理由は、先週シドニー沖に停泊中だったクルーズ船「ルビー・プリンセス」に、艦内にコロナウイルスの患者がいるらしいというのにそのままシドニー港に入港させてしまい、その後何のチェックもせずに公共交通を使って帰宅させてしまい、オーストラリア国内にコロナウイルスを×初的に蔓延させてしまったというものです。
だめでしょう。日本の、横浜港沖でさんざんクルーズ船でコロナウイルスが蔓延して(しかも陽性反応がなかったのに、のちに陽性になったということがわかっているのに)患者を拡大してしまったことを経験しているのに。
との反省から、ロットネス島に14日間隔離されることが決定されたとのことです。
昔訪れたときは、ロットネス島には宿泊施設はなく、最終便のフェリーでオーストラリア本土に帰らなければなりません。
ところが、今や800名も収容できる宿泊施設があるんですね。
この島にはしゃれたレストランやショップなどはありません。
その代わり大自然を堪能できます。
その筆頭が、もともとロットネス島が何で有名だったかというと
クオッカにほかなりません。
「世界一幸せな動物」で検索すると、インスタグラムをはじめ、たくさんの写真をみることができます。
本来は、クオッカがいる島「ロットネス島」として有名でいて欲しい限りです。
それでも、この名前を憶えていてくれるんであれば、コロナウイルスが沈静化した際に是非ロットネス島を訪れて欲しいと思います。
人間を恐れずに近寄ってくるクオッカとの遭遇。
遥か沖合のインド洋に沈む太陽。
どこも透き通る、60以上のビーチ。
見渡せば発見できるとこにいる、遠洋を横切るクジラの群れ(8月下旬から11月の間)。
そして、都会では絶対に味わえない、ゆったりとした時間。
そんな魅力をロットネス島は与えてくれます。
是非、観光として14日間を滞在してみたいものです。
西オーストラリア観光の際には絶対に外さないようにしてくださいね!