ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

タスマニア 一味違うオーストラリア 随一クレイドルマウンテン7 絶景の眺望、ついに!

 地図を見ていると、あと少し。

ガイドブックによると、今いる眺望の良い高台は、標高1100メートルのところらしい。
この標高までファミリーで来たのはもちろん初めて。
高台に来て写真を撮ろうと思っていたら、間近にアジア系の若い女性がやってきたので、さりげなくファミリーで写真を撮ってもらえないかお願いしたところ、快くOKしてくれた。
せっかくなので、恐らく観光客(そもそも国立公園なので地元民は存在しないはず??)なので、どうしてここまで登ってきたのか、
超たわいもない質問と思いつつ、聞いたところ、
「ここの絶景は他と違って格別」(そのとおり、納得!)
「これからどこまで行くんですか?」
「できればクレイドル山まで行きたいけど・・・」
「遠いですよね!」
「そう、だから、この先の展望台まで行くつもり」(でも、意外と軽装、大丈夫?)
「まだしばらく掛りますよね?」
「いや、すぐそこだから
オーストラリア人の「すぐそこ」は当てにならないけど、アジア人感覚のすぐそこはもしかしたら当てになるかも!
それに、まだ多少体力も気力もあるし天気も相変わらず晴天のまま。
ここまできて本当に「すぐそこ」だったら、本当に一生後悔するかもしれない。
そこで、「すぐそこ」という言葉を信じて家族会議。
もう少しのようだから、登ってみる?
子供たちはもう行く気満々。まわりの景色というより、登山そのものを楽しんでいる感じ。
家内も「本当にすぐそこのような感じだし、せっかくだから行くか」
あっさり全員OK。それに、目の前の老若男女が上に向かって登っていくんだから、ここで引き返すわけにはいかない。
という気分になってきた。さあ、上を目指そう。

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 と思っていたら、早速看板「マリオン展望台まであと10分!」。

これは、地図にもガイドブックにものっている展望台の名前。
と言っても、簡単ではない。
10分とはいえマリオン展望台は標高1223メートル。一気に120メートルも上がらないといけない
けど、急がなければ大丈夫。ゆっくりと1歩ずつ。10分を超えたっていいんだから。
さあ、もうひと息{らしい)。

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 この急勾配。ずいぶん遠くまで上がってきました。

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 難なく登ってきた子供たちもそれなりに苦労している模様。けど疲れ知らず。

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 何人かの年配グループを1人、2人と追い抜きながら。

そうこうしているうちに頂上エリアに到着した模様。

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 また看板出現。ほぼ到着

急激に勾配なくなり、楽な斜面に。
もうすぐそこだ。f:id:tanoshiiau:20170820115404j:plain

かなり開けて、空が迫っている。
野鳥もお出迎え。

ついにマリオン展望台に到着
といっても、日本のように「ここが頂上」とか、展望台の施設とか、双眼鏡の設備が置いてあるわけではない。
ここ全体がそうです、と言っている。多くの登山客がシートを広げたり、ランチを取ったり寝そべったり。
およそ7-8組(1人の人もいます)があちらこちらにいるから、展望台なんでしょう。

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 遠くの山々もすばらしい。対岸はハンソンスピーク

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目線は、眼下に広がる、誰もが観光に訪れるダブ湖の全景が見える
高いところから眺めると本当にすばらしい。
もしこれが悪天候で登ってきたら、ダブ湖はおろか、遠くの山々も一切見れない。
ふと、ダブ湖から後ろをはじめて振り返る。
そこには今まで登ってきているときには一切その姿が見れれなかった(気づかなかったのではない)山が聳えていた

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 そう、これこそがあのクレイドル山」。

ついに全景を見ることが。
なるほど、だからここマリオンが展望台という名前がついたんですね。
晴天に感謝しつつも、この展望台までいくと言っていたアジア系の若い女性の「すぐそこ」を信じてよかった。
信じていなかったら引き返すつもりだったし。

いやあ、最高な気分。思い残すことは何もないんじゃないかな。冗談ではなく、素直な気持ち。
遠くに聳えるクレイドル山は、朝7時には登頂開始しないと、その日に間に合わないほどの健脚コース。
それも、今歩いてきたルートを通ってだから、このマリオン展望台もちょっとした通過点。
でも目の前に見えている姿を見て「いつかは登ってみたい」。
とりあえずは、ここでランチタイム。
絶景を見ながら。
ああ、最高な気分。

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クレイドル山まではこの写真でもわかるように、まだまだ遠いです!

 

そう思っていたら、その後クレイドル山を目指すグループに遭遇した。

写真:2017年3月29日