海外を旅行すると、日常とは異なるトラブルに遭遇するものです。
あまりにひどいトラブルは避けたいものですが、多少のトラブルを経験すると、あとで良い思い出になるもの。
そんな「慣れているはずの」自分でも、よくまあ、というくらい、必ず何らかのトラブルが発生するものです。
そんな体験を少し紹介。
クルマ系は結構多いです。
去年タスマニアを訪れたとき。
ガソリンスタンドは(最近日本でも一般的になってきた)セルフのスタンドが主流で、何度も利用していました。
なので、ガソリンスタンドでの利用方法は全く問題なし。
と思って余裕こいていたら、問題はクルマのほう。
ガソリンスタンド側の進化は大したことはありませんが、クルマの方は大進化。
ガソリンを入れるには、クルマの後部座席の、右側か左側のいずれかのコックを開けないとガソリンを給油する口が開きません。
むかーしのクルマは、ガソリンコックはクルマのキーであけることができましたが、今の時代、ハンドルの下のどこかについているレバーを引っ張ればコックが空く仕組みになっています。
ところが、その「最新式の?」の韓国製SUVのハンドルの下にはレバーが見つからない!
そのな馬鹿な。と思い、ガソリンスタンドで「堂々と」止めて、ハンドル下のレバーを探したが、やっぱり見つからない。
運転席から降りて、どこにあるのかあれこれ探していると、隣のレーンでガソリンを入れていた、道路サービスっぽい制服を着た、これまた屈強そうな男子4人。
「どうした。」「何かあったのか?」と聞いてくる。
HELPすることに慣れてしまった自分(日本人は往々にして、大丈夫です、と言ってしまいがちですよね!)。
「助けてください!ガソリンコックが無くて空かないんです」
と早速回答したら、大の男たちが「俺に任せろ」的に寄ってきて、運転席の下を探し出した。
(いや、さっき自分も探したけど、なかったです。とは申し訳なかったので言えなかった)
結局、わかっていそうなオージーの大男たちですら解決できず。
道路サービスの制服と、クルマをよく知っていると、よくよく考えてみたら関係なかったけど、そんなことはどうでも良い。
さて、どうしたものか?と彼らと一緒に困っていると、
「ちょっとあんたたち、大丈夫?」
とスタンドの事務所からやって来たのは、オーナーに見える若い女性。
事情を大男が説明したら
「ちょっとキーを貸して」
早速渡して、キーをいじっていたら、
「コン」
という音とともにガソリンコックの空く音がした。
大男たちが分からなかったことを、ガソリンスタンドの若い女性によりあっという間に解決した。
何、いったいなにが起きたの?
「よかった、よかった」
と言いながら大男たちはクルマに乗り込んで、さっさと行ってしまった。
通常なら、ここでは「神技」とかなんとかいうんでしょうが、適材適所。
ガソリンスタンドの女性にとってはこの手の問題は日常茶飯事なんでしょうね。
わけのわからない旅行者をこのように何年も見守ってきたんでしょう。
「OK, No Problem」と言い残し、さっさと事務所へ戻っていきました。
これくらいのトラブル、後になってみると大した話ではありませんが、
その時は今考えても冷や汗もの、そして笑いものでしたよね。
これでまた1つ、強くなったのかもしれません。