ゴールデンウイークが始まりました。
あれから21年・・・
平成も、始まってまだ10年も経っていない1998年4月のゴールデンウイーク。
その前年、1997年にオーストリアのウイーンで出会った、オーストラリアから旅行でやってきた父と息子2人の親子から「オーストラリアの魅力」を散々聞かされ、ついにオーストラリアにやってきたのが、まさに1998年だった。
ちょうどその時も、今回のような連休では無かったけど、何日か有休休暇を申請し、無事10連休を確保。
そして、まずはパースに5日、その後ゴールドコーストに5日(成田との往復の時間を含む)。
つまり、オーストラリアへ足を初めて踏み入れたのはパースということになる。
1998年当時、まだ成田からカンタス航空が週3日直行便を飛ばしていたので、楽だったなあ。しかも満席じゃなかったし(その後カンタス航空は路線を廃止、代わりに今年9月1日にANAが直行便を開設。これも時代の流れですね)。
初めてパースに降り立ったのは、ゴールデンウイークに入る前の土曜日。
しかし、まさかオーストラリアの国民の「象徴的な」祝日にぶつかるとは思ってもみなかった。
その祝日とは、「アンザックデー」。
オーストラリアでの旅行初日は、まずはパース中心部を歩いて回り、お金がかからないようにスーパーを回って食材など必要なものを仕入れておくこと。
これはオーストラリアに限ってのことではないので、どこに行っても同じことをしている。
日本の感覚だと、祝日ではお店がセールをやっていたり、とにかくお客様にたくさんものを売れる「書き入れ時」。
しかし当時のオーストラリアは違った(今もそう)。
祝日はどこもお店がクローズ。シャッターが閉まった状態。
午前中から外出し始め、半日経ってもなかなかお店にたどり着けない状況が続きいた。
わずかに開いているファーストフードでランチを食つなぐ始末。
まるで貴重な旅行1日が潰れかけていた。「これならもう1日来るのを遅らせればよかった」と思うほど。
しかし、よくよく考えれば、いくら日本での仕事(生活)が忙しいからといって、相手国の習慣を調べなかった自分がすべて悪い。
そして、相手の国の祝日がどういうことなのか、知らなかった自分も悪い。
お店が閉まっているのは、家族を大事にし、過ごす時間を大切にしているからで、ものやサービスが売れればよいうという、家族よりも仕事が優先される日本とはちがうことをおしえてくれる、貴重な体験だったと今では振り返れる。
情報が行き分かったネットの社会とは言え、自分で調べなければ結局何もわからないし、理解できないことには変わりがない。
やはり、旅することで、現地に触れることで、初めてわかることがたくさんある。
無茶な予定を組む旅は進められないが、多少はみ出したっても大丈夫、なんとかなるのがオーストラリア。
それが分かったから、1998年以降いまだにオーストラリアに通っているのは、程よいスタートを切れたから。
毎回いっても、また思わぬ新たな体験ができるのもオーストラリアの奥深さと程よい心地よさ。
だから誰にでもお勧めできるんです。
平成最後を迎えますが、平成の大半の思い出はオーストラリアがあったからこそ充実して過ごせたかもしれません。
令和の時代も、充実した思い出に、オーストラリアが花を添えてくれるでしょう。