以前から何度か書いてました、ウルル(エアーズロック)ですが、
今週10月25日(金)をもって最後の登頂を迎えることになりました。
10月26日からは登頂禁止です。
で、今、何が起きているか。
5月以降毎月ウルルの登山についてはネットでウオッチしてましたが、ここにきて最後の駆け込みなのか、ひどい状況になっています。
「これで最後」って言葉に弱いのは日本人だけだと思っていたんですが、世界中の人にも共通するんですね。
ウルルへの登山客、駆け込みにより例年の2割増で、そのうち13%が登山。
ものすごい人数が登っています。
一方で、残りの87%は登っていない計算になります。
これは、現地のレンジャー(自然を守る観察員ような存在)が、ウルルは先住民アボリジニの聖地であり、登るということは聖地に足に踏み入れるので、止めてほしい、という彼らの説得があって、多くの観光客が登山を踏みとどまったと理解してもいいでしょう。
それでも、周辺のホテルはここ数か月ずっと満室。
近くでレンタカーを借りて、離れたキャンプ場にテントを張るのはまだ序の口。
ひどいケースになると、ウルルから遥かに離れた地域でレンタカーを調達し、車道の離れたアウトバック(もしかしたら看板もない立ち入り禁止区域)にテントを張って、なんとかウルルの近くまでやってきている観光客も多数いるらしい。
どんな時でも迷惑を被るのはそこに住んでいる「地元住民」。
普通に暮らしているので、いきなりたくさんの人が自宅の周りをわけもなくうろうろされるのは、誰だっていやですよね。
それもあと2日。
地元の皆さま(もちろんアボリジニ、それにレンジャーたち)が平穏無事にもとの生活に戻れることを祈ってやみません。