ブリスベン発シドニー行きに乗ったカンタス航空国内線のフライトは、悪天候により無事キャンベラの空港に降り立ちました。
燃料切れだから着陸できた?
真相はわかりませんが、燃料補給していたのは目撃できたので、燃料が不足していたことは確実です。
まあ、そんなことは驚きませんでしたが、それより一体いつキャンベラを離陸して、シドニーに向かうのか、全く情報がないこと。
相変わらず機内アナウンスもなければ、CAさんたちも今後のフライト情報は持ってい無さそう。
更に、ブレックファーストに続く、貧相なブランチ:ナッツの袋とドリンク1杯がふるまわれ、余計にわびしさを募らされます。
しかも。乗客の全員がオーストラリア人と思われる中、我々は情報を収集する方法がありません。
なぜなら。
ブリスベンの国際空港でSIMを買うことが出来なかったからです。寄り道する時間、全然なかったし。
(注:いつも格安スマホを使っています。オーストラリアの国際空港についたら、到着ロビーでOPTUSのSIMを買うことにしてますが、今回は買う時間すらなく、日本で使っているSIMを入れ替えられずにそのまま持ってきた。機内では当然ローミングもできずWifiも入らず、まさしく陸の孤島ならぬ、機内の孤島を過ごすはめに。情報難民って、恐ろしいですね。ちなみに、国内線ターミナルでは海外の旅行者向けのSIMを販売している店舗は1つもありません)
他の人は、ビジネスでもプライベートでも関係なく、どんどん機内から電話している。
メールもしている。
いいなあ。連絡が着いて。
シドニーの空港では待ち合わせしていた人にも連絡を付けられず、何時間待つのかも誰もわからず、どうにもならない時間だけが過ぎてゆく。
こんな時はいかに人間の悩みが小さいか、よーくわかりました。
途中下車したビジネスマン
それでも、めげないのが、ビジネスマンです。
いったいなにを考えているのか今もなぞですが、機内から出て行かれました。
いったい、どこに??
そもそも、キャンベラには給油目的だけですから、本来は降りれないはず。
ということは、空港関係者かな?
とまあ勝手な想像をどんどんと膨らましてしまいましたが、なんせ暇なんで、余計なことはどんどん考えてしまいます。
なぞは帰国した今でも解けてません。
キャンベラからシドニーへ
燃料補給が終わり、更に悪天候もピークを越えたのか、機内アナウンスでは「シートベストを締めてください」。やった、これで目的地のシドニーに行ける!
と、他の乗客の皆さんが口々に言ってました。そりゃ行けるだろう。
悪天候のせいで、ブリスベンからキャンベラまで何時間もかかっていたのに、キャンベラからシドニーまでは時間通りわずかに1時間。
上空は、風がまだまだ強く、何度も横揺れを受けましたが、眼下に広がるシティが目に飛び込んできたところで、「これで絶対に着いたな!」
と妙にテンションが一気に上がったのを覚えています。
眼下に広がるシドニーの街並み!
席から見えるところに長男が座ってますが、窓の外の景色に気が付くかと思ったら、爆睡中。
いったい何時間寝れば気が済むんだろう。
いつも生活の中でもせっかくの機会を逃しているやつ!
シドニーのターミナルに着いたときの、CA(キャビンアテンダント)からの最終アナウンス。
「次回もこのカンタス便へのご搭乗をお待ちしています。機会があればまたキャンベラへお連れ差し上げます」
乗客がどっと爆笑の渦に包まれました。
こういうところで、オーストラリア人の心の広さを感じます。
だから、オーストラリアを好きになれるんですよね(笑)
写真:2019年8月9日