ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

3月20日は歴史に残る日になるかも

 いつも楽しいオーストラリアの、楽しい話題を期待されていた皆さんには、感謝しております。

でも、今日は楽しいオーストラリアの話題は控えさせてもらいます。

 

コロナウイルス拡大により世界が今変わろうとしていますが、オーストラリアも大きく変わるかもしれません。

それが、昨日の3月20日に開始された、「入国禁止」措置です。

www.asahi.com

昨日の21時、(お隣りのニュージーランドは半日早く)、自国民、永住権を持つ人、近親者以外の、オーストラリアへの入国が禁止になりました。

 

他国でもそうですが、ほとんど鎖国状態になりました。

 

ヨーロッパやアジア、アフリカ、アメリカ大陸の他の国々では国境を陸地で接しているので完全に封鎖はできないでしょうが(まあ、わざわざ患者の多い国に行こうとは思わないでしょうけど)、日本と同様、国境を接していない国なので、交通が遮断されてしまうと本当に入国ができなくなります。

 

更に、日本を含め、欧米諸国は、今回のコロナウイルスによって、経済活動がほぼ停止に近い状態になるため、リーマンショック以来の落ち込みになるだろうと言われています。当時が2008年でしたので、12年前でしたね(2007年にはサブプライムローンアメリカで起きつつありましたので、経済が停滞する予感がありましたので、実際には「やばい、バブルがはじけるみたいだ」と感じていたはずです)。

 

リーマンショックの詳細はここでは省略しますが、そのようなバブルがはじけるとどうなるか、オーストラリアは経験していません。

なんと、オーストラリアでは、2008年のリーマンショックの時ですら、経済破綻を免れて経済発展していた、稀(まれ)な国だったんです。

さかのぼることバブルがはじけた1992年に経済マイナス成長を記録して以降、多少の伸び率に変化はありましたが、ほぼ一貫して成長し続けること約27年。

ecodb.net

もう世界を見回してもこれほど成長している先進国は他にはありません。

 

しかし、今回のコロナショックで株式市場は大混乱。

オーストラリアの株式市場も大きく落ち込みました。

そして、お隣りの国とは陸で接していないので、飛行機での往来が途絶えたとたん、人の行き来も途絶えます。

それは、ビジネスも途絶えることになります。

 

更に、さらに、オーストラリアは移民の国。

最近海外からの移住者も増えた日本ですが、割合の多くは日本人。その中で回してきた長い過去があるため、経済の落ち込みは大きいショックですが、日本人でお互い助け合いながら経済活動も維持していけるでしょう。

 

ところがオーストラリアは、人口もマネーも、そして経済の好調を支えてきたのも豊富な地下資源や食料など第一次産業の輸出で発展してきました。

 

その移動も今回できなくなりました(大幅な制限。もっとも相手の国がどこまで輸出入に関わってくれるのかはまったくもって未知の世界です)。

移民の移動や、移民同士の触れ合いから発生する新たしいビジネスモデルが発生していたことでしょう。

これらがみんなストップしてしまうことになります。果たして、どんなことが起きるんでしょう。

 

また、好調な経済は、賃金にも影響してきました。

たとえば、日本で学生がアルバイトすると、全国平均的に、わかりやすく時給1000円くらいだとします。1日4時間、月20日働いて8万円程度。

 

ところが、オーストラリアでは現在、世界でも最も賃金が高い国ともいわれています。

同じようにオーストラリアの学生が、ショッピングセンターでアルバイトすると、時給2500円。1か月同様に働くと、月に20万円以上(残業や、週末に働くと、時給がさらに上がるため、人によってはもっともらっています)。

学生ごとき、と言っては口が悪いですが、月20万円分も稼いだら、日本人のアルバイトの学生さんたちは驚くことでしょう。

ただ、今回のコロナウイルスによりアルバイトもできなくなりますし、その学生さんたちも買い物しなくなりますので、お金が回らなくなります。

ましてなおさら正社員で働いている人たちも、お金を使えなくなるので、経済活動がますます落ちていくでしょう。

 

物心がついた頃から経済成長しか経験したことのない学生などは、「バブルが弾けたように経済が停滞、さらに落ち込む」ということを初めて経験することになります。

(影響度合いはまだ今の時点では不明です。今後明らかになるでしょう)

 

パニックになるのか、いつも通り、明るく笑って過ごすことができるのか?

 

オーストラリアでそれがわかるのは数か月先でしょうが、今までも自然の災害を乗り越えてきたんですから、なんとかやっていくことでしょう(と、少々淡い期待かもしれませんが)。

 

今日は、だいぶ深刻な話題となってしまいましたが、どのような「変化」が起きようと、大好きなオーストラリアをこれからも見守っていこうと思います。