このブログでは、あまりコロナの記事にコメントを書かないようにしてきました。
日本や世界のニュースを散々みてきたうえに、さらにオーストラリアのコロナのニュースを見るなんて、あまりうれしい気分にはなれないと思ったからです。
ところが、今日はそんな気分が吹き飛びました。
なんと、オーストラリア全土で、コロナの新規感染者がゼロを達成しました。
つい先日までオーストラリア第二の都市メルボルンではロックダウンが行われ、国境は封鎖され、一度減った感染者(6月にはゼロになった)のに再度増加したため、「もはやどこの国でも同じ状況になってしまうのか」と諦めてたところにこのニュースでした!
さて、改めてオーストラリアについて振り返りましょう。
(超短縮版ですが)
オーストラリアの国土は日本のおよそ20倍。
人口は日本のおよそ6分の1の約2500万人。
これだけ見ると人口密度がとてつもなく低いことがわかるかと思いますが、実際は人口の8割以上が海岸沿いの町に集中していることなどから、単純に人口密度からだけではわかりません。
・人口が少ないとはいっても立派な都市メルボルン
最近まで3か月のロックダウンがあったメルボルン。日本の人通りとあまり変わりませんね。写真は2014年のものですので、皆さんマスクはしていません(笑)
シティには日本の丸の内のように大企業の本社が構え、銀座のように有名店舗が店とレストランが連なっています。
そして郊外に向かって住宅がずらり。クルマ(路線バス)で約30分乗っても住宅が途切れることはありません。東京から大宮に向かう電車に乗っている風景でも住宅が途切れることがないですよね。まあ、そんな感じです。
つまりそれだけ人口も多く、密集しているということ。
コロナのクラスターがいつどこで起きてもおかしくありません。
日本では病院やレストラン、最近では学校関係など、いろんなところでコロナのクラスターが発生し、感染者は未だ小康状態に収まる気配はなく、むしろ増加傾向。
一方のオーストラリアでは、ほぼ完全に封じ込めに向けロックダウンや海外との往来をシャットアウトし、成果を上げてきました。
多少2国の環境は違うといっても、きちんとコロナ対策をとってきたオーストラリアに軍配があがるのは当然ですね。悔しいですけど。
もともと日本ではコロナ以前から手洗いうがいの慣行は進めていましたが(もともと衛生対策には抵抗のない国民ですからね)、政府のコロナ対策は欠陥だらけ。
一方のオーストラリアは、そもそも国民文化としては自由にその人の判断に任せる「自立性」を主体としているところから、マスク手洗い、さらにはロックダウンに従わないと法外な(?)罰金が科せられるなど、当初から相当国民生活を無理強いさせてきたわけです。
コロナ発生時、スタートラインは絶対に日本のほうが対策としては先行していたはずですが、政治家の指示・行動によりこうも結果に出てしまうことになるなんて思いもしませんでした。
おそらく、日本人の多くは、メディアの多くに露出しているアメリカや欧米諸国のコロナの感染者が拡大しているのを見て「日本のほうが全然しっかり対応できている」なんて変に安心している人が多いんじゃないかと思います。
一方で、対策で成功しているオーストラリア、お隣りのニュージーランドや韓国・台湾・ベトナム(そして、残念ながら中国も)のメディア露出が少なすぎますね。お手本がたくさんあるのに。
同じ欧米系、そしてアジアの先進国の1国オーストラリアのすごさ。
やはりこうした国民のために行動してくれる国に住みたいと今日の新規感染者ゼロで改めて思いはせてしまいました。
ところで、ドーナツの日は、6月第一週金曜日だそうです。
こんな日があったなんて、そもそも知りませんでした(皆さんもご存じでしたか?)
感染者ゼロにちなんで、オーストラリアは今日がドーナツの日、なんだそうで。
いっそのこと、オーストラリアだけ、今後は11月1日に固定化してしまえば、一生国の記憶として残るんじゃないでしょうか!
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が始まって以来、オーストラリアの累計感染者数は2万7500人超、死者数は907人で、現感染者数は200人を下回ったそうです。
写真:2014年10月