ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

マンゴーとコロナ

以前、フルーツ大国オーストラリアキャンペーンが展開されていた2014年に、マンゴーのブログを書いたことがありました。もう6年も経ってしまいました(^^)/

 

tanoshiiau.hatenablog.com

 オーストラリアのマンゴーはこんな感じ!

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メルボルンのビクトリアマーケット内

今にも果汁が滴り落オーストラリアちてきそうなほど丸々としてますね

 

で、なんでこのタイミングでいきなりマンゴーかというと、食べたくなったから!

 

というのは半分ほんとで、半分冗談です(^^)/

 

10月に入り、オーストラリアは夏の時期を迎えます。

ということはこれからが収穫の時期ですね。

 

この読者の中には、ワーホリの経験者もいらっしゃるかもしれませんが、オーストラリア国内でワーキングホリデー中に一定の収入を得る方法の1つに「フルーツピッキング」、いわゆる収穫のお手伝いがありますね。

 

つまり、季節労働者が必要なときに声がかかります。

 

これはワーホリだけではなく、必要な季節労働者は国内のオーストラリア人をはじめ、海外からオーストラリアに来る外国人労働者の労働場所にもなっていました。

 

「いました」・・・と過去形になっています。

 

そうなんです。現在コロナ禍で海外に行くことができなくなったため、オーストラリアでもワーホリをはじめ、海外から人が入ってこないため、季節労働者が確保できない問題に突き当たりました。

これはマンゴーの収穫だけではなく、これからもっと収穫の人手が必要な、オーストラリアの一大産業ワイナリーなど、いたるところで問題が発生するでしょう。

 

で、話が戻って、どうしてマンゴーからこの話に戻ったかというと、ちょうど世界のトップニュースをたまたま見ていたときに、マンゴー収穫のニュースがあったからです。

11月17日のNHK BS1で放送されたので、ご覧になった方がいるかと思います。

人手不足をどう解決しようとしたのか?

 

それは、近隣の南太平洋にある島、バヌアツから人を呼んでマンゴーの収穫を実現したというもの。

 

国内でも移動がいろいろと制限されており(そもそもオーストラリアの若者が重労働のフルーツピッキングなんて、やらないのか)、海外との行き来は本来厳しいはずです。

 

ところが、バヌアツは、観光業の低迷を受け、観光客が来なかったことが幸いしてか、コロナの感染者がなんとゼロ!(取材時。その後11月10日に感染者が出た)

しかも人々の収入も激減していて、バヌアツ政府としてもなんとかしたい。

 

そういった双方の思惑が合致したのと、もともと距離的にもまあまあ近いオーストラリアとバヌアツ。オーストラリア政府がチャーターをはじめいろいろな用意をして、マンゴー農園の盛んなダーウインまで人を運んできたそうです。

マンゴー・ピッキング(狩り)は日本円で時給1900円ほど。バヌアツの最低時給の10倍なんだそう。

破格ですね!日本から比べても2倍くらいはありますね。

 

一時はマンゴー農家は壊滅的な状況に陥りそうだったそうで、出荷ゼロ無収入を選ぶか、誰かが借金をしてマンゴーを市場に出すのか、ギリギリの選択だったとその番組に出演していたマンゴー農家の組合(だったかな、正確には思い出せませんが)の方が行っていました。

そういえば、オーストラリアのマンゴー、海外にも出荷、と言っていたなあ。日本でも食べられるのかなあ?

 

今回はマンゴーの特集でしたが、このような話は今後マンゴーだけでなく、他のフルーツ、他の一時産業にも同じような話がニュースに広がることでしょう。

(ちなみに、オーストラリアの羊の毛刈りも問題になっているそうですが、スキルが必要な仕事のため、ニュージーランドから専門家にきてもらうしか方法がないらしいです)

 

ここで、ふと考えました。

もし日本がオーストラリアのようにコロナ拡大をシャットアウト(または感染経路を全部抑える)などして、国際的な信用を得ることができていたら・・・

失業者をオーストラリアが必要としている仕事を手伝ってもらって、win-winの関係になれたんじゃないか(難しい仕事ではないので、英語力はあまり必要ない)、そう思うようになりました。

まあ、これはあくまでも私レベルの勝手な発想ですが(^^)/

こんな草の根から早くオーストラリアと日本が行き来できるようになってくれると嬉しい限りです。