ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

全豪オープンテニス2021年大会開催前とこれからの東京オリンピック

先週に引き続き、離島についてお伝えしようと思っていましたが、気が変わり(笑)急遽別の話題に変更いたしました!

 

例年、年明け早々の世界大注目のイベントといえば、全豪オープンテニスなんじゃないか、というくらい、全豪オープンは注目されています(と私は思っていますが)。

全豪オープンテニスが開催される場所は、ビクトリア州メルボルンです。

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専用コートだけでなく、テニス専用のスタジアムもあるくらい、テニス国、いや、スポーツ大国ですね。テニスファンであれば、とってもうらやましい環境ですね。

 

その全豪オープン、当初予定の1月18日に開幕する予定でしたが、コロナウイルスの影響で、後ろ倒しとなり、2月8日開催となったことは、ニュースでご存じの方もおおいんじゃないかと思います。

そういえば、2月8日というと、予定どおりだったら日本では緊急事態宣言が解除されているはずですが、はて、いったいどうなっているんでしょうかね。

 

話を戻して。

オーストラリアはコロナウイルス対策については優等生であり、しかも民主主義がいきわたっている国の中では断トツの対応力を発揮しています

にも拘わらず、全豪オープンテニスの対応では非常に苦労されています。

 

さて、日本では今年7月に東京オリンピックをなんとしてでも開催しようと、国の威信をかけて頑張っていますが、正直迷走していますね。

では、迷走せずに、オーストラリアの優等生のような対策をまねすれば、案外なんとななるんじゃないの?と思いたいところですが、本当になんとかなるのか、超ド素人の目線で考えてみたいと思います。

まず、日豪で共通しているところ

・島国。コロナウイルスに関しては、水際対策がとれるはず。

・開催時期が夏(メルボルンは南半球、1月から2月は真夏)。メルボルンは東京ほど湿度は高くないが、40℃近い高温になることも。

・開催時には世界中から観光客が集まる。現在国境がオープンになっていないため、今回は比較できないですね。

メルボルンのシティと東京では公共機関が発達しているので、移動が用意。アメリカやオーストラリアの田舎町だと移動手段は限られる

とまあこんな感じでしょうか。

 

一方で大きく異なること

・人口。メルボルンは、約500万人。東京ベッドタウン約3000万に比べれば圧倒的に少ない。その代わり東京ほど密ではない。

・早寝早起き。夜の街には人がいない。

・経済よりも人命優先。しかしその結果コロナウイルスを抑え込んだことにより経済再開。

政治家のリーダーシップの発揮科学的な判断から先行して論理的に動く

・一方の国では、経済最優先で科学的判断より政治家の独自基準で動く。国民のだれもが予想したとこり、逆効果だったことが結果となって表れる。

・一方のオーストラリアのコロナ対策は徹底している。水際対策も厳しく、海外からの入国後例外なく2週間の観察が必至。

クラスターが発生するものならすぐにロックダウンが実施。

・そのような対策が功をなし、1月13日時点で、国内感染者が6名に。ほぼ抑え込んでいる。

www.club-t.com

(・日本の方が恵まれているかも、という唯一の希望は、コロナウイルスワクチンが間に合うかも。あ、淡い期待になるかもしれませんね)

 

なんですが。。。

 

その一方、オーストラリアでこれだけ感染対策も厳しく実施し、検疫もしっかりしている中で、チャーター機を飛ばしてPCR検査も陰性であることが確認できた選手が入国しているが、それでも陽性となってしまう選手や関係者も発生している。

www.afpbb.com

更に、イギリスでは、マリー選手(世界ランキング1位にもなったこともある選手)がコロナウイルスで陽性であることが判明し、今回は参加を見合わせることに。

www.nikkansports.com

また、メルボルンではなく、南オーストラリア州アデレードのホテルで隔離されてはいるが、参加予定のジョコビッチは、オーストラリア国内で、「身勝手」とメディアにたたかれている。

www.jiji.com

また、陰性ではあるものの、ホテルに隔離され、満足に練習もできずに本番の大会を迎えてしまう選手たちにとっても、精神的なストレスもいかばかりか、推して知るべしだろう。

今回参加する錦織圭選手のコメントが心に突き刺さります。

news.yahoo.co.jp

と、こんな状況ですね。

 

たかが、と言っては大変失礼ですが、とても抑え込んでいるオーストラリアでさえ、外国選手の数名の陽性者が確認され、そのために、国内の住民、そして参加する選手の多くがほんろうされている。このままでは最高のコンディションでの戦いにならないだろうと私は思っています。

(選手は絶対に全力を尽くすはずだろうけど)

そして、競技の一体となるべき観客の扱いは?

おそらく参加人数も、そして運営についても東京オリンピックに比べるとはるかにスケールが小さいと思われますが、ところ変わって東京オリンピックを考えると、今の状況からホントに開催できると思えるんでしょうか?

 

水際どころか水浸たしの空港の検疫。

 

もはや制御できない市中感染と一向に感染が収まらない首都県。

 

トップのリーダーシップが全く超遅い今までの政府の対応がこれでは、開催してもたくさんの混乱が生じるばかりではないの?

選手も関係者も日本に来ることさえ嫌がるんじゃないでしょうか?

 

今まで何か月も政治家ができていなかったことが、年始になって、緊急事態宣言でも法律も改正されるからといって、コロナウイルス対策が十分できるようになるとはもはや国民だけでなく、世界中の人々も思っていないでしょう。

 

仮にオーストラリアでオリンピックを開くとなったとしても、全豪オープンテニス開催前でこれだけあれこれ言われるわけですから東京オリンピック開催時の天候は真っ暗としか言いようがありません。

 

人命のため、無理はやめましょう。

生きている限り、どこかできっといいことがありますよ。

 

写真;2014年10月