2月12日付け朝日新聞朝刊のスポーツ欄
注目を浴びているのは、大阪なおみ選手ももちろんですが、一番の注目は「コロナ対策」ですね。今年は残念ですが、どうしてもそこに目が行ってしまいます。
さて、万全な対策によりコロナを封じ込めてきたオーストラリア。
場所によっては全く感染していない街もあり、本当にうらやましい。
勿論、州都でも抑えられています。
しかし、今回全豪オープンテニスの会場となっているメルボルンでは、ちょっと感染が増えていますね。
新聞記事にもあるとおり、屋内は声援禁止、屋外では声援もOKでした。
ところが、12日、地元ビクトリア州のアンドリュース首相は記者会見し、メルボルンにある入国者の隔離用ホテルの滞在者やスタッフなどから、イギリスで広がる変異ウイルスが確認されたことから、州全体で12日夜から5日間、外出制限となってしまいました。
水際対策を万全にしていたにも関わらずコロナはすり抜けてしまうとは。
今後世界の国際級スポーツ大会は大いに参考になるかと思いますが、全くの対策がゆるゆるの日本は、今後対策が追いつくのかなあ、と正直思ってしまいます。
さて、今回全豪オープンテニスのことを書いたのは、話が旬だからではなく、会場となっているメルボルンで、1つの観光ポイントにもなるほど素晴らしい場所なのに、あんまり注目されていないような気がしたからです。
・ロケーションは最高
まず、全豪オープンテニス会場がどこにあるかというと、実はメルボルンシティ中心に構えるといっても過言ではないビクトリアステーションから徒歩10分程度のところにあります。
夕暮れのビクトリアステーション。現在使われている駅としてはオーストラリア最古
ロッドレーバーアリーナと地図にでていますが、こちらはテニスの専用コート。
中継でみたことがあるかと思いますが、なんとテニス専用なのに収容人数約1万5千人。もちろん決勝でも使われるセンターコート。
その周辺一帯はメルボルンオリンピックも開催したこともある場所で、本当に広い、きれい、そして見どころいっぱいの場所。
センターコートの手前には、練習用のコートが20面近くあり、すべて地元オーストラリアに貸し出しているとか。心が広いですね。
ちなみに、センターコート、全豪オープンテニス期間外であれば、観光ツアーとして中も見れるそうですよ。
・周辺の施設
ここはテニスだけではありません。
お隣にはオーストラリア国内最大級のクリケットグラウンド、「メルボルン・クリケットグラウンド(通称MCG)」がそびえています。
1956年に実施されたメルボルンオリンピックのメイン会場になっただけではありません。
オーストラリアでは大人気スポーツ、オーストラリアンフットボール(AFL)の決勝で使われたり、大規模なイベントで使用されます。
ちなみに、このブログでは何度か登場するマラソン大会ですが、メルボルンマラソンのゴール会場にもなっています。
普段は選手しかグラウンドに入れませんが、この時ばかりはランナーであればグラウンドに入れます。粋な計らいですね。
他にも、パントロードオーバルと呼ばれるオーストラリアンフットボール専用グランドがあったり、
AAMIパーク(メルボルンレクタンギュラースタジアム)と呼ばれるサッカーグランドがあったり、とにかく巨大な施設が目白押し。さすが国土が広いので、それぞれの施設が巨大でも収まってしまいます。
・ヤラ・リバー
先ほど、シティ中心フリンダースステーションから徒歩10分と書きましたが、徒歩沿いにはヤラリバーと呼ばれる川が流れています。
とっても緩やか。穏やかといったほうがふさわしいかな。
そこではカヌーをやっていたり、川べりでくつろぐ人がいたりして、本当に時間がゆっくり流れていくことを感じます。
ところで、メルボルンは別名ガーデンシティとも呼ばれていて、市内あちこちに公園が開けています。
その気持ち良さに、わざわざ公園に出かける価値は十分にあります。
ですが、忙しい日本人の観光客、そんな時間はあまりありませんよね。
そこで、メルボルンの観光ポイントとして、オリンピックパーク周辺のスタジアムを徘徊しつつ、フリンダースステーションからヤラリバー沿いを歩きませんか?
ちょっとした運動にもなりますし、リバー沿いにたたずみ、コーヒーを飲んでもいいですし、ロッドレーバーアリーナ目指しても良いですし、見どころ沢山あると思いませんか?
(更に足を延ばし10分から15分歩けば、国立美術館やロイヤル植物園もあります。
おすすめ観光ポイントにここまで解説していることはないと思いますので、是非この際次回の観光の際には1か所加えてみてはいかがでしょう。
子供たちを放し飼いにしておいても広さも十分。全く問題ありませんし。
きっと羽を伸ばすことができると思います。
写真 2014年10月