先週、観測史上初のロンドンで40℃超え、のニュースが世界で飛び交いました。
ロンドンの緯度は北海道よりも高く、通常真夏でも30℃を超えることはそうそうなく、
まして40℃を超えるなんて、誰も想像してなかったので、改めて地球温暖化の事態がいかに重いかを知ったんではないでしょうか?
ましてや熱波で人が死ぬなんて、インドをはじめ南アジア、中東諸国でしか起こりえないと思っていたんじゃないでしょうか。
もう人類同士で争っている場合ではありません。数10年後には人類が地球上で生活することは出来なくなっているかもしれません。
さて、オーストラリアに話を持っていきましょう。
20年ほど前、オーストラリアも今のロンドンと同じように、「真夏のオーストラリアもエアコンを入れるほど暑くはなかった」
と言われてましたが、記憶にある人はどれくらいでしょうか。
オーストラリアの国土のほとんどは乾燥した大地。
人口の約8割と言われる方は海岸沿いの主要都市に住んでいます。
主要都市とは、オーストラリア最大の都市シドニー、第二の規模メルボルン、クイーンズランド州の州都ブリスベン、西オーストラリアの首都でインド洋沿い唯一の大都市パース、南オーストラリア州州都アデレード。それ以外で、クイーンズランドの大観光地ゴールドコースト、それ以外は人口50万未満となり、日本と比べると規模は小さくなりますね。
それはともかく、20年前の各州都は猛暑とは無縁だったと聞いています。
一つの要因は、海沿いに都市があること。
特に、海風が吹くと心地よい気分になることは多くの方が感じているでしょう。
そして、緑がふんだんにあること(日本の都市と比べて。田舎の山間部に行けば日本の方が圧倒的に森林密度が高い)。
日陰にいれば厳しい日差しを避けられ、屋外でも快適に過ごすことができた、らしいです。そのためエアコンなしで過ごす家庭も多かったとか。
ところが、この20年の間、状況は徐々に変化。悪化といってもいいくらいです。
海沿いにある各都市は、年々と猛暑の情報が届いてます。
多くの都市では日本の各都市の猛暑よりも気温が高くなることもしばしば。
エアコンがなくても良かった家庭が、もはやないと死んでしまうほど。
最大都市シドニーでさえ、高温により「スマートフォンを冷蔵庫にしまいましょう」注意報が出たとか。
スマートフォンは高温になると中の機器に異常が起きて故障してしまうんですよね。
だから冷蔵庫に入れて冷やすニュースが流れたそうです(屋外は37℃以上だった??)ので、もう東京、横浜、大阪より明らかに上回っていますね!
また、インド洋に面したパースでも状況は似ている。
ちょっと変わった言葉があります。フリーマントルドクター。
フリーマントルは西オーストラリアでもっとも有名な港町。
ここを経由して、日本から観測船が南極基地に渡っており、最後の中継地点にもなっているほど日本にとっても重要なポイント。
港町なので当然海沿い。
夕方、インド洋から陸に向かって吹く風のことを「フリーマントルドクター」と呼んでいるんですね。
なんとも粋な言葉ですね。
日本だったら、「それ、どこ吹く風?」で終わりそう😨
しかし、シドニーでも西オーストラリアでも、温暖化の前ではどこ吹く風。
猛暑の空気は下手すれば数日、1日中ずっと温度が下がることもないとか。
連日熱帯夜が当たり前になった日本の都市と同じ状況ですね。
おそらく、20年後もしかしたら10年以内にロンドンも、年間数日にも満たない熱帯夜が連日当たり前のようになることでしょう。
だって、20年前のオーストラリアだって、まさに現代、30℃どころではなく35℃超えが連日当たり前のように続くなんて、私自身も思ってませんでしたし。
(温暖な気候を求めて、身体の負担の軽いオーストラリアに移住してもいいかも、と考えていたくらいですから)
まあ、気候については、温度だけでは決められませんし、夏男・夏女なら暑い日々も問題ないのかもしれませんし、人によってとらえ方が違いますし、オーストラリアは日本の首都圏よりもはるかに低い湿度のため、それだけでもう過ごしやすさを気に入ってしまう人もいることでしょう。
まあ、移住するには、一度や二度、出来れば季節の違うときに訪れることをお薦めしますが。
地球温暖化、日本、欧州、豪州の情報を比較して、過去と現在が簡単にわかってもらえたらうれしい限りです(^_-)-☆
あ、リゾート地の猛暑は気分が別かも。数時間はテンション上がりますよ!!