ホントに楽しい!オーストラリア

~楽しいからには理由がある~

トイレがない、なにもない!!

水分を摂ることが重要な年代になったため、最近夜寝る前に水を飲むことが多くなりました。

そのせいか、夜中か明け方に1回、トイレで目が覚めるようになってしまいました。

ああ、年を感じてしまう!

昔だったら、どんなに寝る前に飲もうが、目が覚めるまでトイレに行くなんてことなかったのに!

しかも、トイレに行くのが夢に出てくる始末。

 

つい先日。今思い出してもぞっとする夢を見た。

オーストラリアでのロングドライブ。

オーストラリアでアウトバックに一旦出てしまうと、店も家も何もないようなところがいたるところにあります。

あるのは大自然だけ。

大自然といっても、荒れた、乾いた土に低木が生えているだけ。

最悪は、何も生えていない。ただただ草が生えているだけ。なんていう場所は国道沿いにもたくさんあります。

国道というと聞こえが悪いですが、ハイウェイといったらちょっとかっこいいかな。

いかにも外国っぽい響き。

ハイウェイ1号は、オーストラリアをグルっと一周しています。

1号を利用して、インド洋沿いの西オーストラリアは何度か通りました。

夢に出てきたのもこのハイウェイ、西オーストラリア沿い。

アウトバックを行けども行けども町が数時間も出くわさない。

そのうちトイレに行きたくなってきたんだけど、次のガソリンスタンド兼ショップがまだまだ先。

ああ、どうしよう、もうそろそろ我慢できなくなってきたぞ。

 

もうだめ!

 

というところで明け方目が覚めたので、急いでトイレに行きました。

 

いやあ、オーストラリアのハイウェイを走っているときに、こんな事態に出くわしたら、皆さんいやでしょうね。

いくら誰もいないし誰も見ていないと言っても、自然に向かってこそこそするなんて。

 

・実際の経験

実は、夢に現れたのは、なんと実際に経験したことでした。

 

ハイウェイのところどころに、ガソリンスタンド兼売店兼軽食サービス(兼場所により仮眠所というか、ベッドを提供してくれる)が点在しますが、西オーストラリアのハイウェイはほんとに数が少ない。

 

パースから北に向かって約1000キロを3回走ったことがありますが、日本の高速どころではなく、次のサービスエリアって、何キロ先?

一番遠いところでは、なんと127キロ。その間には全く何もありません。

(あっても牧場入口の看板。それも実際に牧場にたどり着くまで数キロ先はザラです)

 

世界遺産にもなっているシャーク湾。

そこからパースに向かうまでのドライブ。

一度、さきほどの兼兼兼が続くなんでも揃っているオーバーランダーロードハウス

 に立ち寄り、数時間の運転に備え、小休憩。

その時はまだ幼児だった息子が、「のどが渇いた、何か飲みたい」幼児っぷりを発揮。

軽食サービスで、唯一のオレンジジュース(薄いが微炭酸。それ以外のソフトドリンクはコーラなどすべて強炭酸)を買い与える。

その間、大人たちは眠気覚ましのために、ホットコーヒーを飲む。

ホットコーヒーもそろそろ冷めてきたところで、さあ行こうか。と腰を上げかけたときに、息子が

「コーヒーなめたい」

と言い出す。人生初(大人の苦い)コーヒー。

まあ、なめるならと、あまり飲まないように注意していたが、やはり苦さに負けたのか、今度はオレンジジュースを口にする(って、まだ飲み干してなかったのかよ!)

口が甘くなったところで再度コーヒーに挑戦!

それを繰り返すこと数回。ようやくオレンジジュースを飲みほしたところで出発!

 

が、10分くらい走り出したあと。

(10分といっても平均時速130キロは出ているので、20キロ以上は走っている計算)

「お腹が痛い!」

と息子がいきなり言い出す。

あと30キロ以上は走らないと次のロードハウス兼休憩所にはたどり着けない。

しかし、顔は苦しそうで「もうもたない」という。

オレンジジュースとコーヒーを交互になんて飲んでいるから、胃に来たんだろう。

しかし、あとの祭り。お腹を下したんならすっきりさせる方法しかない。

 

そこで、「どう見ても前後クルマも人もいない」路肩の休憩コーナーにクルマを止め、原野に向かい、青空トイレを探すことにしました。

といっても自分がするんじゃないからどこでもいいかと思いますが、ハイウェイを猛スピードで通過する車に見られたくないし(パトカーにも捕まりたくないし)。

 

低木(茂み)と適当に平で子供にとって足場の堅いところを見つけ、腰を下ろさせました。

30秒であっという間に「ブツ」はハエのような虫がたかってきました。

恐るべしオーストラリアの昆虫たち。大きさも日本よりも一回り大きいかも!

 

子供なので、あっという間にすっきりしたらしい。

 

昆虫にはご褒美の餌もやれたし、低木にも多少の栄養を分け与えることができたんじゃないかと思います。

良い子は絶対に真似してはいけませんよ。

 

路肩に止めた、自分たちのレンタカーに向かってすたすたと走る息子。

ふと横を見ると、休憩しにやってきたのか、トラックかと見まがうほどの大きさのキャンピングカーが止まっているのに気が付いた時には、あまりの焦りに心拍数が1秒で10倍に上がりました。

 

まさか、見られてないよな。この醜態を。

 

こんな手に汗握る実体験がトラウマになって、夢に出てきたのかもしれません。

忘れたくても忘れない旅の想い出って、たいていはハプニング。

だから、ツアー旅行より個人旅行のほうがのちのちの想い出に残るんだと思いますよ。

 

2007年8月の想い出。

パースから約700キロ先のハイウェイ1号のロード沿いで