シドニーのロックスといえば、観光地の中心であり、たくさんのショップやレストランが集まり、土曜にはフリーマーケットが毎週開催。
是非足を伸ばしてみましょう、とガイドブックには書いてある。
・ロックス
シドニーマラソンの場合のロックスというと、文字通り「岩をくりぬいた」ことが実感できるかもしれません。
なんといっても、岩の削り取られた高さが半端じゃない(といっても、現代の建築・建設技術からすれば先人の苦労と比較して取るに足らない作業でしょうけど)。
それにしてもこのハイウェイ、よくまあこんなところに作ったなあ、としみじみ感じながら走ってました。
このあたりはまだ4キロ。周囲を見渡す余裕がまだまだ。
それより、4.45(4時間45分)のペースを見失ったばかりか、5:00(5時間)のペースメーカーにも追い抜かれる始末。
(この調子で写真をばしばし撮っていてもいいんですが、かえって疲労がたまって、それこそ6時間コースになってしまう。少しだけ真面目に走らないと!!)
と思いながら、ロックス地域のハイウェイのトンネルに向かう。
そうか、ハイウェイだから観光地に向かわないのか。
といまさらながらに気が付いた。このまま観光地の中を疾走することもなく、ロックスを駆け抜けて、再びシティに向かうことになりました。
やれやれ。
それでもレースはほんの序盤。
普段は絶対に走れないトンネル内を走る。
その後、地上に出たら、なんと正面にオペラハウス出現!
良かった。オペラハウス、もう見れないかと思った。
ちょうどこのあたり、ハイウェイの真下は、これまた随一の観光地、サーキュラーキー。
世界三大美港のうちの1つでもあり、右手にオペラハウス、左手にロックスに挟まれており、人と人とが行き交う場所。
しかも、平日通勤客も乗せる足としてのフェリーの発着がひっきりなしのため、常に人があふれている。
というところは、ハイウェイからは見えません。
ハイウェイを降りると、シティー中心部エリアに。
フリンダースストリート沿いをしばらく数キロ走ることになります。
オペラハウスとハーバーブリッジを1枚の写真に収めるポイントは限られるらしい。
それだけでもハイウェイを走ったかいがあるというもの。
走るといっても見る景色がありすぎて、実際は止まって写真を撮ったり。
・5キロのドリンクステーション
さて、コースに戻ります。マラソンコースで最初に登場します。
これより2.5キロ毎にドリンクがボランティアの方々のおかげで提供されます。
(スポーツドリンクは5キロ毎です)
仮設トイレもあるので、気持ち的にも一安心。
オーストラリアでは定番のFMラジオ局、NOVAのマスコット?
ここからすぐに、シティのオアシス、ハイドパーク内を走ります。
ハイドパークは、日比谷公園みたい!
皆さん、まだまだ余裕の走りでーす!セルフィ―も多し!
ビジネス街、ショッピングエリアが密集にしていますが、都会のオアシスとして公園があるので、日中は伸び伸びしてます。
前日も散策しましたが、ちょうどミュージックフェスティバルが開催されているのか、公園のあちこちでアーチストが自由に演奏している姿を見かけました。
そうこうしているうちにハイドパーク内の中心地に。
ここで早速、沿道の応援。
声援あり、踊りあり、誰かを応援しているのか、同僚っぽい人たちが大声援。
時折大勢の笑い声が起きますが、意味がわからないのが残念。
自分がそこにいるだけで、なんだか楽しくなってくる!
これ、走っているときの気持ちとして、とっても大事です。
・ハイドパーク内仮設・・・
ここでもっとも不思議ポイントを通過。
前日に完成した仮設の橋。マラソン当日まで通行禁止
ハイドパークは、南北の中間地点に、バス通りを渡ることになっていますが、公園の方が若干標高が高く、南北の公園を繋ぐために、わざわざマラソン用に「仮設の橋」が設けられています。
え、マラソンのためにわざわざ?
どうも毎年仮設の橋が架かるそうです。
普段、公園を南北に横切るために、一旦公園からバス通りに降りて、横断歩道を渡って、それからまた公園まで上がってくる。
不思議です。どうして仮設ではなくて「常設にしないのか?」
マラソンコースとして不便を解消する必要があるなら、日々の散歩する人々にとっても不便を解消すれば?
と思ったのは私だけ?
みんなで走るから、たわむたわむ。
・フリンダースストリート(旅行者向けの繁華街とは外れる)
そうこうしているうちにハイドパークを駆け抜けて、フリンダースストリートへ。
ここからは2キロ弱のゆるーい登り坂(ということは帰りは緩い下り坂)。
このあたりはぽつぽつと住宅地もあり、高層のどこかから声援が掛かります。
レストランはどちらかというとパブやバーが多いのか、オープンしていないお店ばかり(日曜なのでオープンしないのかも)
マラソン専用であることを示す道路標示もあり、なんだか特別な気分に浸れます。
あ、警護の方にもとっても感謝です。
(日本と比べて圧倒的に少ない気がしますけど・・・)
写真:2019年9月15,16日