今月11月ならではの一コマ。
毎年11月は、ボージョレ・ヌーヴォー解禁日。
若い人はご存じないかもしれませんが、昔はボージョレ―・ヌーヴォーが空輸され、商品が入手されたその日の夜0時(解禁日)、真夜中からワインパーティーが始まりました。
今はそんなバブリーなパーティーの話なんて聞いたことがありませんね。
(どこかでやっていると思いますが(^^)/)
それでも、手軽な価格で手に入る魅力は以前はありましたが、ここ数年、その魅力が薄れています。
特に今年は全くもって魅力が激減しています。
なぜか?
名前の響きからも想像できるとおり、ボージョレーはフランス。
そのフランスから空輸したものが店頭に並び(またはネット経由で)手に入れるものです。
2年前にボージョレー・ヌーヴォーを手にしたとき、格安タイプの品種でも1000円しなかった記憶があります(まあ、それなりの味になってしまいましたが)。
ところが、今年はそんな値段ではすみません。
最低でも1500円。標準的なものでも3000円近くはするそうです。
値段が上がった理由はインフレによる高騰。
特に空輸されるものでもあるので、燃料の高騰による航空運賃の高騰、現地で働く人の人件費の高騰、原材料費の高騰さらにはとてもやすくなってしまった円と、良い材料が1つも見当たらない状況ですね。
(もっとも、ヨーロッパは空前の資源高で、電気ガスが前年の数倍になっていて、しかも生きていく上で止めるわけにはいかないので、ワインどころではありません)
これでは、日本の消費者にボージョレーは買いにくくなってしまいました。
そこで、新たな発想で白羽の矢があたったのがオーストラリア。
オーストラリアはワインの宝庫。しかも、ヨーロッパからの移民の入植者がワインを作り始めたのもあり、改良に改良を重ねたためクオリティーが高いのです。
こうして、ボージョレーに負けないほどのオーストラリアワインを、新たなヌーヴォーとして、日本で販売することになりました。
「オーストラリアのボージョレー・ヌーヴォー」の登場です(ちょっと大げさかな??)
品種は、ピノノワールとオーストラリアでは主要なシラーズのミックス。
絶妙な組み合わせで、とても美味しく過ごせましたー!