早いもので、2020年も終わろうとしています。
今年は昨年末から続くオーストラリアの森林火災に始まり、コロナウイルスが世界にまん延。その後豪中間で緊張が高まり、そして最後の方ではやはぶさ2がオーストラリアに帰還し、いい意味でも悪い意味でも話題に事欠かない1年でした。
(クリスマスも来ていないので、まだ終わったわけではありませんけどね)
そんな中、地球規模で進行しているのが気候変動。
今年に始まったわけではありませんが、2019年から2020年にかけて特にオーストラリアにとっては大きな転換点んじゃないかと思います。
際立ったのが、森林火災。
森林火災は今に始まったことではないので、ご存じない方からすると、「ええ!」と思うかもしれませんが、落雷などで結構頻繁に発生していました。
しかし、日本の国土の半分近くが消失! なんていう規模は多分過去最大。
(それ以外でもカリフォルニアでの火災頻発化、ブラジルのアマゾン地域での森林火災発生など、普段目にしない情報も年初から多かったので、忘れてしまった人も多いでしょう)
そんな中、人間と同じく被害にあっているのが、動植物。
植物はそこに根が生えているので、動きようがありません。
そのまま身をさらすしか方法がありません。
しかし、動物は動くことができるため、本来は逃げることができたはずです(牧場などで人間によって作られた柵で逃げられない家畜は除く)。
それでも、今回火災に巻き込まれた野生動物がいかに多かったことか。
火の移動があまりにも早く、動きの遅いコアラから、時速数10キロ走ることのできるカンガルー、それに鳥たちまでも巻き込まれてしまうほどでした。
(クルマで移動していた人間でさえ、囲まれてしまうほどでした)
いかに火の動きが早かったかわかりますね。
その結果(だけじゃありませんが、以前にも言われてたことがより加速し)オーストラリア固有種、いわゆる有袋類をはじめとした動物の絶滅が現実味を帯びてきました。
この間も書きましたが、カモノハシが絶滅危惧種になろうとしていますし
火事によりコアラもたくさん死んでしまいました。
しかし、一方で絶滅からなんとか復帰を進めてきた取り組みに光が見えてきた例も。
30年前から、顔に腫瘍ができ、タスマニアデビルにまん延し、もはや絶滅か、トいうところまで来ましたが、感染経路も見えて、対策も少しわかってきたようです。
まだまだ研究が終わったわけではありませんが、タスマニア島からオーストラリア本土に移して、今後はもっとタスマニアデビルを増やす取り組みに向かいそうです。
足の大変長い取り組みになりそうですが(前述のとおり、タスマニアデビルは30年掛かっている)、コアラをはじめ多くの絶滅しそうな有袋類に対しても絶滅から脱出してほしいものです。
年が明けて落ち着いてから、どのような取り組みがあるのかを少し調査してまとめてみたいと思います。