2021年がスタートした。
静かな年明けとは言い難く、アメリカの大統領の交代、世界中で猛威を振るうコロナウイルス、そして年末から続く寒波による日本列島日本海側を中心に降り続ける大雪による被害が大きなニュースの中心になっています。
2020年は年間を通じてオーストラリアのニュースがなにかと飛び込んできましたが、これらのニュースにかき消されて今年はあまり目立ったオーストラリアのニュースがありませんね。静かなスタートかのようです。
振り返って1年前。
2019年後半から続いていたオーストラリアの森林大火災は、多くの人の記憶にあるでしょう。
コアラやカンガルーなど、もろもろ合わせて5億匹とか10億匹が死んだとも言われています。今までの過去の森林火災とはけた違いです。
去年のニュースの関連はこちら。
ところが、2020年後半から現在までの間、1年前ほどの森林火災は起きていません。
いったいこれはどういうことが起きているんでしょうか?
同じようなことは世界でも起きているようです。
去年発生した、前代未聞のアマゾンでの火災、アメリカカリフォルニア州ロサンゼルスで一切見えなかった山が排気ガスが無くなったためにくっきり見えるようになった。
同様に、インドでも100メートル先も見えなかったのが、はるか離れたヒマラヤも見えるようになったなど、地球温暖化の進行真っ最中ではあり得なかったことが次々に起きています。
理由は明白。コロナウイルスによる経済活動によるもの。
そのため、クルマの排気ガスや工場の排熱などがなくなり、また関連して海水温の上昇を招くようなことも減少し、温暖化の流れが少し変わったんだろうと思います。
日本を襲う台風も去年は少しおとなしかったようです。
(ただし、各国で経済が再開されたために、空気汚染は元に戻りつつあります)
そんな中で、おそらくオーストラリアでも、気候の変動があったのかもしれません。
圧倒的に少ない雨量、超長く続く乾季の中で、わずかばかりの火の気で大火事になってしまったのが、今やそのような引き金が引かれたことによる森林火災のニュースも聞こえてきません(当初はコロナウイルス対策で長いこと自宅待機させられたオーストラリアの若者がストレス発散のため放火するなどの行為が心配されましたが、それも今のところ見当たりませんね)。
コロナウイルスは、しゃべれないし人間の都合に関係なく増殖して人間に襲い掛かっていますが、こと森林や野生動物に対しては絶滅させるようなことはしていません。
ゆくゆくはワクチン(または免疫のできた人間が激増する)でコロナが下火になる日が来るのは間違いありませんが、その時には森林火災などが発生しないよう、経済再開時には十分に気を付けないといけないですね。
一番気を付けるのは、化石燃料に頼って日々生活している日本人かもですね。
今年は、日本人としてささやかでも何ができるか、良く考えて行動してみたいと思います。
この辺はオーストラリアが圧倒的に進んでいる気がします。
どんどん見習いたいですね。