ディナータイムは、レストラン「ヨーロピアン」で始まりました。
18時はまだ少し早い時間。
日本の夏と同じようにまだ陽が多少高く、昼間の顔を残しています。
段々と夜の顔に変わっていきますが、しばしオーダーで時間を過ごす。
といっても、一人で旅行しているから、メニューを選ぶときに、だれが何を食べるとかを話す相手もいない。注文はあっという間に決まった。
勿論、肉、肉。
前日にマラソン大会に出場していたこともあって、身体は肉を欲していた。
理由なんてどうでもいいが、そもそも肉がおいしいお店なんだから、食べないわけにはいかないですよね~!
メインの登場待ちのテーブル。
なぜかアルコールを欲求しなかったので、ワインもなく、パンで済ましてしまいました。
ちょっと大人の雰囲気が足りないですね。
このパンとバターが絶品。次回は朝食から来てみたいな。
実はこのお店、ブレックファーストをはじめ、ランチ、軽食、そしてディナーはもちろん、深夜の3時までオープンしている、数少ないお店。
昔はどうだか知りませんが、それぞれの時間でしっかりメニューを維持してきた後を伺えますから、絶対に昔から営業時間は長時間であったと想像できます。
でも、なぜこんなに長い時間オープンしているのかなあ?
1つには、道路を挟んだところに州の議事堂がある。日夜働いている人のために、長時間オープンしているのか?でも、日本と違い、日夜働いていないから、議事堂の為ではないだろう。
話を元に戻す。メインの肉がやって来た。
お店の雰囲気を壊しそうだったので、フラッシュがたけなかった。
写りが今一つですが、ご容赦下さい。
ハーフサイズの牡牛のステーキ。
味は大味ではまったくなく、ヨーロッパ風。お店がヨーロッパだから、当然ですね。
それに、盛り付けもとってもバランスが良かった。
これに赤ワインがあれば最高だったんだろうなと今になって反省している。
あと服装も。服装?
夜も19時半を回って、お店もにぎやかになってきた。
服装がちょっとおしゃれ。いや、盛装に近い。
理由が分かった。
前にも書きましたが、シアター、ここは劇場の隣だから。
(ちょうどレ・ミゼラブルが公演期間中)
ということは、これから公演に行くんだなあと、容易に想像できました。
そうかあ、メルボルン市民は、こうやって何かイベントがあるときにこうやって一流のお店に立ち寄って、経験を積んでおくんだな。
高校生くらいの女の子が親に連れられて、一所懸命にステーキをきれいに切っている姿も目の当たりにしました。
夜遅くまでやっている理由。今度はシアターの舞台がはねて、またお店にやってきて、「今日の舞台はどうだ、ああだ」と夜更けまで議論を続ける。
そうだ、昔からそうなんだ。
これはあくまで想像ですが。
店員もその時代にはいなかったので、質問する必要もない。
でも、店の門構え、周りの雰囲気から、このような歴史が作られたと言っても過言ではないでしょう。
ステーキやワインや、デザートなどがまざった、ディナーの香りに満ちたヨーロピアンのお店をあとにして、宿に戻るまでの歩いている間中、ずっとそんなことを考えていました。
外は温度がさがってきたが、心の温度は高く保ったまま。