毎年7月第一週目に開催される、南半球最大のマラソンイベント、ゴールドコーストマラソンに参加してきました。
2年前に人生初めて参加した、ハーフマラソン。
場所は長い歴史と伝統を誇るメルボルン。
この時はオーストラリアで走れる喜びをただただひたすらに感じていましたが、同時に人生で大きな経験をしておきたいと思う気持ちも芽生えたのでした。
多分、どんな人にも訪れるのかもしれませんが、人生の節目で何をやってみたい、と感じることはありませんか?
自分も以前はそんなことは全く思ってもみませんでした。
しかし、人生の折り返し、いや、残りの人生を計算した途端、「あ、このまま人生を終えるなんてもったいない」
「きっと何か他にもできることがあるかもしれない」
人によっては、転職だったり起業だったり、実家に帰ったり。はたまた海外移住だったり。
30歳で感じたら海外に放浪したり、50歳で大きなチャレンジ目標を立てたり。
宇宙飛行士の夢に賭けたり。70歳で人生を再スタートさせたり。
自分の場合は、体力が衰えていく40代。このまま不健康な生活を続けているとみじめな老後生活がやってくることが目に見えてました。
しかも、リーマンショックがやってくる前に、頻繁に腰痛に見舞われてしまいました。
ヘルニアになるまでは至りませんでしたが、日々歩くのが苦痛になる毎日。
満足に元気に歩いて会社にも行けない日もありました。
くしゃみなんてしようものなら、その後5分はその場に立ち尽くして、腰の激痛が引くまで待たなければなりません。
暗澹たる日々でした。
少し症状が良くなってから整形外科へ病院通い。しばらくはジョギングも含めて運動禁止。高校時代は運動部だったのに、運動不足の成れの果てがこれでは、とても情けない。このまま老後を迎えてしまうのか、と思い悩む生活からなとか脱したい。
この想いだけで、長い、静かで緩やかなリハビリを数年経て、ようやくフルマラソンのスタートラインに立てたことは、一言では言い表せません。
そう、フルマラソンにエントリーしてしまったんです!
今年、絶対に参加したい。
だって、節目の年ですから。
来年でもだめ。
10年後だったら良いかもしれないけど、もしかしたら人生が思っているかもしれない。だから今年だったんです。
子育ての合間。まだ多少の若さと心に多少の余裕と、多少回復してきた体力向上のはざまに交差した今年。
ダメでもともと、経験するだけで儲けもの。
これくらいの緩い気持ちでも十分でしょう。
だって、自分の人生ですから。
そう思った、2016年も春先のことでした。
★この後もマラソンのブログ、続きます★